・・・自転車で二十分くらいのところに「氷上姉子神社」と云う社があります。
・・・以前から、場所の割に、この神社の立派さに不思議を感じていたので、今回実際に神社に行って、掲示してあった説明書を読んできました。
それによると、第12代景行天皇の時代、天皇の息子、日本武尊が東国平定の帰路に尾張へ滞在した際に、尾張国造の娘・宮簀媛命と結婚し、草薙剣を妃の手許へ留め置いた。
日本武尊が伊勢国能褒野(のぼの)で亡くなると、宮簀媛命が熱田に剣を奉斎鎮守するまでの間、実家のある、火上山(氷上姉子神社)に剣が一時、置かれていた。
このことから、氷上姉子神社は元熱田とも呼ばれている。
その後、宮簀媛命は熱田に社地を定め、剣を奉斎鎮守したのが熱田神宮の始まりと言われる。
熱田神宮の建物は伊勢神宮と同じ神明造であるが、1893年(明治26年)までは尾張造と呼ばれる独特の建築様式だった。
現在、尾張造の建築様式が残っているのは氷上姉子神社である。
・・・景行天皇は実在の人物の可能性はあるが、日本武尊は神話上の人物である。
氷上姉子神社の祭祀であり日本武尊の后が尾張国造の娘であったことは古代、尾張氏がヤマト政権と深くかかわっていた氏である一つの証拠らしい。
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