オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

『第九ひろしま2007』in 広島サンプラザ

2007-12-16 | ライブ・コンサート

広島サンプラザで開催の『第九ひろしま2007』に行った。
今年の第九は話題のスピリチュアルカウンセラーでもある江原啓之さんがゲスト。江原さんの熱心なファンで熊本から来て朝7時から並んだ人もおられたとか。
私はひょんなことから東京在住のT子さんに誘ってもらい一緒に行くことになった。

コンサートは二部構成で第一部は江原さんの歌とメッセージのコーナー。
『オーラの泉』などのテレビ番組ではおだやかな口調でとつとつと話される江原さんは18才から声楽をされてきたらしい。朗々とした歌声でメッセージを伝える江原さんの歌は心に響いて感動した。

そして第二部。
今年で23回目を迎えた「第九ひろしま」。
このコンサートでは「8000人の第九」という名目で会場の観客も全員一緒に歓喜の歌のあの有名なフレーズを歌う。
今年の合唱団は江原さん効果も手伝って過去最高の1477人。下は6才から上は86才までの参加になったそう。

『第九』ベートーヴェン作曲交響曲第9番ニ短調作品125。ベートーヴェンの生涯最後の作品。
社会に対して時代に対して常識に対して、生涯にわたって挑み続けたベートーヴェンの人生を凝縮したようなこの曲。
1824年の初演から始まり「年の変わり目」「時代の移り目」に世界中で何百回も演奏されてきた。

ベートーヴェンがシラーの詞『歓喜に寄す』にいたく感動し曲をつけようと思い立ったのは22才の時だったそう。
それから30年後54才の時にこの交響曲第9番は初演を迎えた。
当時、音楽家にとって何より大切な聴力を失ったベートーヴェンがこの曲に託した思いは深い。
今日は改めてその第一楽章から第四楽章を聴きながら、涙が溢れて仕方なかった。

最終楽章の第四楽章での歓喜の歌のフレーズを合唱団と一緒に歌った。
心の中が洗われるような素晴らしいコンサートだった。
この模様は12月24日にテレビでも放映されるそうです。皆さんも観てみて下さいね。

Freude, schoner Gotterfunken,
Tochter aus Elysium,
Wir betreten feuertrunken, Himmlische, dein Heiligtum!
Deine Zauber binden wieder, was die Mode streng geteilt;
alle Menshen werden Bruder, wo dein sanfter Flugel weilt.

歓喜よ、美しき神々の煌めきよ、
エリジウム(楽土)から来た娘よ、
我等は炎のような情熱に酔って
天空の彼方、貴方の聖地に踏み入る!
貴方の御力により、時の流れで容赦なく分け隔たれたものは、再び一つとなる。
全ての人々は貴方の柔らかな翼のもとで兄弟になる。

ベートーヴェン交響曲第9番曲目解説 より)



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