ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

そうか、熊本はマー油か  「とん平」で昼餉、喰いすぎ

2011-04-13 09:36:44 | 第1紀 食べる・飲む
そういう訳で、昨日は所用で花巻。
12時過ぎに盛岡へ向う。
こうなると、いつ、どこで、何を、または、いつ、どことどこで、何と何を食べるかということに神経が集中される。

朝、いつも通り、サラダボール一杯の素麺うどん(なんと、素麺の細い麺と、饂飩の太い麺が仲良く一緒になっていた)を食したのだが、意外にもお腹ペコペコで早めに探すということになり、空港を過ぎた当たりで看板を見つけ、急停車。



二度目の「とん平」ご来店。
姉妹店(なのかな?)の盛岡「豚食」は昨年行った。

「黒」という熊本ラーメンを注文。
ワタシは北東北人だから、バリカタとかハリガネとかという指定は、気恥ずかしいので、しない。
ご主人も、まあはじめての客だろうからと思ったのか、特に聞きもしないのが実は嬉しい。
「なんとか系」などという流行りの店に入ると、まるでチンプンカンプンの言葉で好みはなんなのと聞かれる場合があり困惑する事もある。
まあ、「予習」してこない自分が悪いのだと納得するのだが、いまどき、あの「白龍」だってカワトク店では食べ方のビデオを流しているではないか。
・・、なんだかわからん内臓の単語を出しまくっているウチのメニューも同じようなもんか? うん、、

その「黒」、700円なりは、たしかに黒かった。
そう、遠慮なく黒いのであって、その「焦がし」がぶっきらぼうなのが大層好ましい。
マー油なるものも遠慮なく浮かんでいて、やはりこの脂の持つ風味が、なんやら熊本風を醸し出しているのだろう。
期待は相当沸いてきて、先ずはスープをズルルと吸って、その異次元に納得しながら肯く。

そう、車中、考えていたのは、今日は「強い」スープを呑みたいという事。
「強さ」とはなんだろうかと考えた時に、それは単純な濃さとか塩味とか辛さとか粘性とか香りとかそういう単一物ではなく、ワタクシ流に云うなら「それぞれの強く個性を持ったものが渾然とせず、それぞれの在り方を主張しあがらもバランスが取れ混ざり合っているもの。そう、カオスなのだ」などと思ったりする訳。。。
そういう意味で、この「黒」のスープは「強い」。

テーブルの上にはさまざまな調味料と、高菜、紅生姜があり、大好きな高菜をぶっかける。
麺は細く縮れているから、このブラックがよく絡み、いい。

味玉(だったかな、100円)と「とん平セット」(チャーハンと餃子3個が一皿にのったもの、300円)を別注したし、このあと矢巾の店にも行きたい気持ちがあったのでどうしようか迷ったが、矢巾はあきらめることにして、「替え玉!!」(100円)。

うん、喰ったね。

なにがしらか満足して店をでる。
この時は、腹は程よいからもう一軒!! と思ったが、案の定、紫波を過ぎる当たりから胃袋が発酵・膨張してきて、今日も情けないグルマンであった。

熊本の女のように、熱き、温かいあの「黒」に今日はすっかり浸されたようである。