あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

明徳義塾高校の出場辞退から高校野球を考える

2005年08月04日 23時47分46秒 | スポーツ全般
夏の高校野球,高知県代表の明徳義塾高校が,部員の喫煙や暴力行為を理由に,甲子園夏の大会を辞退しました。

また未成年のたばこですか?

この問題,結構いろいろ問題点が考えられます。
私が気になったのは次の点です。
1 部員の不祥事を隠蔽する体質について
2 部員の不祥事はすべて高野連に報告するべきか
3 部員の責任は野球部全体の連帯責任となるのか
4 出場辞退だけが責任の取り方か
5 他の出場校は大丈夫なのか
6 そもそも高校野球って何なのか
7 大学の体育会にも未成年者がいるが,彼らは絶対に飲酒喫煙していないといえるか。大学では未成年者の飲酒喫煙行為を理由に出場辞退はしなくてよいのか。


1と2については,一連の企業などの不祥事発覚と全く同じ構造です。すなわち,コンプライアンスの考え方が監督らに足らなかったのでしょう。
ただ,一方で高野連にすべてを報告する必要があるでしょうか。私はNOと考えます。高野連は,別に高校生生活指導係ではないからです。
また,今の高野連の体質からすれば,不祥事の報告をすれば,問答無用でその学校はすべて出場停止またはそれに近い措置になってしまいます。そうなると,誰も自ら不祥事を報告しないでしょう。つまり,正直者の学校ほど損をする,という構造になってしまっています。この点は,高野連も考え直す必要があるのではないでしょうか。少なくとも,処分に関する客観的勝つ明確な基準を設けておくことは必須でしょう。

3については,連帯責任という発想が今やナンセンスなのではないかと思います。野球部員が100人以上いるような学校では,野球部員といってもピンキリのはずです。基本的には,野球部という組織全体で問題を起こした場合以外は,問題を起こした部員自体を処分(その人を退部や出場停止にするなど)で足りるはずです。連帯責任はどうなのかなあ,と思います。
4については,不祥事があった場合に社長が責任を取って辞めるという発想と同じです。再発防止策を考えるなどすることが先決でしょう。そもそも,この決定は生徒の意見を全く聞かずに行っています。せめてキャプテンくらいとは相談するなどすることくらいは必要ではなかったのでしょうか。生徒達(特にレギュラー達)に対する告知聴聞の機会くらい設けるべきではなかったのではないでしょうか
5については,正直,飲酒,喫煙をしている高校生は多いため,多分叩けばホコリが出るような学校はあると思います。高校野球は,これからは野球の実力だけではなく,不祥事を隠しきるという高等戦術も必要になっているといえるのでしょうか。野球以外の駆け引きを持ち込むのは止めてほしいものです。
6については,あくまでも部活動の一環のはずです。しかし,プロ野球の人気低迷もさることながら,高校野球だけを特別視するような報道スタイルも,そろそろ限界に来ているのではないでしょうか
っていうか,高校野球だけちやほやするから,勘違いする高校生が出てきてしまうのではないでしょうか。野球以外にも全国大会ややっています。彼ら彼女らも,一生懸命頑張っています。
7については,新歓コンパで新入生(未成年者)に酒の一気のみを強要するという風習が今でも体育会では残っていると聞きます。ってことは,この大学の体育会も高校生の喫煙と同じことではないでしょうか。しかし,未成年者の飲酒喫煙を理由に出場辞退した大学を聞いたことはありません。上級生は成人だから大学の場合はいい,という理論は通用しないと思います。

以上,明徳義塾高校の報道を聞いて,気になる点を縷々述べてみました。
しかし,先日のNEWSの飲酒事件といえ,未成年者の飲酒,喫煙問題が再浮上しつつあります。みんなやっているからいい,という発想は考え直すべきかもしれませんね。

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿