あれは,あれで良いのかなPART2

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沖縄,福岡,尼崎の選挙結果をまとめてぽーん

2006年11月20日 02時00分15秒 | 政治・選挙
気になる選挙ニュースがいくつかありましたので,まとめて短評つけていきます。

まずは,やはり一番メジャーだった沖縄県知事選挙ですが,自民党公明党推薦の仲井真候補が勝利し,民主党等野党6党推薦の糸数氏は敗れました。投票率は,64.54%で前回より上回ったようです。

沖縄知事に仲井真氏初当選 自民、公明が推薦(共同通信) - goo ニュース

次に,政令指定都市の選挙なので,実質知事選挙に近いですが,福岡市長選挙は,新人で民主党推薦の吉田氏が現職で自民,公明党推薦の山崎氏が敗れました。投票率は,42.57%で,前回より10%も上がったそうです。

さらに,ちょっとマイナーではありますが,尼崎市長選挙は,現職の白井氏が新人で自民党,公明党推薦の谷川氏を交わし,再選しました。投票率は前回よりも上昇して,39.87%でした。ちなみに,白井氏は現職女性市長の中では最年少になるそうです。

さて,この3つの共通点は何か?

今回の選挙結果を受けて,特に沖縄県知事選挙と福岡市長選挙においては,自民党及び民主党はいろんな談話を発表しており,基本的には自民党側は,「福島県知事選挙のリベンジが果たせた」として今後の政局に強気に行くとの見解を示しており,民主党は地方選挙の脱相乗り作戦が功を奏したとして,今後の福岡県知事選挙をはじめとする各種地方選挙で強気にいくとの見解を示しています。
ただ,果たして,本当に国民(住民)は単純に自民党または民主党の政策を指示していたといえるでしょうか?
残念ながら,そうではありません。今回の選挙からいえること,それは「組織選挙に辟易としてきたこと」と,「やはり不要な公共事業に住民は嫌気を持ち始めた」こと,さらには「やはり知事と業者の癒着報道から地元の首長に対する疑心暗鬼感を持ち始めたこと」という点にあるのではないでしょうか。すなわち,特定政党に対する期待感ではなく,ネガティブ的な投票態度に過ぎなかった,といえるのではないでしょうか。

まず,沖縄県知事選挙については,基地問題と地元経済の振興というメインテーマにどう取り組むか,というのが大きな争点でした。やはり,沖縄の場合,基地による経済振興が進んでいるという一面も無視できないことから,基地完全撤退よりも,基地と共存しながらの経済発展の可能性を探るという現実路線を県民が選択したということになります。
したがって,ここで政府与党が注意しなければならないのは,「別に県民は基地存続を求めたわけではなく,本当に求めているのは経済振興政策である」ということです。もっといえば,自民党や公明党を支持しているわけではない,ということです。このことは,自民党支持者がどんどん減ってきていることからも明らかでしょう。
ただし,自民党支持を離れたものが民主党支持に回っているわけではありません。この点が,政局の難しさでしょうか。

次に,福岡市長選挙ですが,これはオリンピック誘致が失敗したという枝葉の事情もありますが,やはり「大型プロジェクトに対する懸念」を市民が示した結果であるといえます。また,山崎市長と建設業界との癒着は従前からささやかれていたため,住民の多くは「これ以上他県の知事のような奴はいらない」と判断した部分もあります。
更にいえば,選挙戦では,やはり他県知事逮捕の影響もあったためか,支持団体である建設業界があまり前面に立てなかったという事情も存在するでしょう。
正直,投票率が上がったといっても40%そこそこであるため,まだまだ福岡市民は危機感を感じていないのかもしれませんが,逆にいうと,40%ちょっとでも組織選挙で勝てなくなったというのは,自民党,公明党の組織はだいぶ求心力を失い始めたといえるでしょう。
自民党としては,組織に頼る選挙態勢は本気で見直さなければならないといえます。造反議員の復党で参院選の数字が確保できると考えるのは大間違いです。この点,早めに修正かけないと,参院選で痛手を被るでしょう。
一方,民主党ですが,逆に風任せ選挙という臭いが否めません。風任せ選挙の場合,一歩間違えると先の衆院選のように総崩れします。やはり,民主党としては,逆に「安定した組織」を作り上げるのが急務といえます。
つまり,自民党と民主党,これから進むべきベクトルは全く別の方向にあります。
ただ,共通しているのは,「すべてはまず国民ありき」の視点を忘れないことです。

さて,尼崎市長選挙ですが,これは投票率が低すぎです。ただ,福岡市長選挙同様,それでも自民公明が勝てなかったという点でしょう。この投票率でも公明党票が機能しなかったというのは,公明党も1枚岩でなかった可能性があります。
また,現職市長が完全な無党派(市民派)であることから,やはり相次ぐ知事逮捕に「政党や企業のしがらみがある首長はよくない」という発想をもつ市民が多かったといえるでしょう。
ただ,やはり,「投票率低すぎ」はゆゆしき問題です。もっと多くの市民の方に,現状の可否を考えて投票してほしかったと思います。

以上がまとめて短評です。
今回の選挙,まとめていうならば「相次ぐ知事逮捕が住民を少し本気にした」というところでしょうか。
ということは,もし知事が逮捕されなかったら投票率はどうだったのだろう,そう考えると知事の逮捕って,皮肉にも投票率向上に貢献したのだなあ,と思います。

いずれにしても,新知事,新市長には,投票した住民の期待を裏切らず,当然逮捕されることなく職務を全うしてほしいものです。

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