あれは,あれで良いのかなPART2

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ひゅーるりーひゅーるりーららー,聞き分けのない選挙ですー

2006年11月13日 02時28分18秒 | 政治・選挙
佐藤前知事の辞任(ちなみに単純収賄罪で起訴見込みとのこと)に伴う福島県知事選挙で,民主党社民党推薦の佐藤氏が自民党公明党推薦の森雅子氏を大差で破り当選しました。投票率は58.77%で前回の50.76%より上回ったものの,依然として低い投票率でした。

福島知事に佐藤氏初当選 民・社が大差で破る(共同通信) - goo ニュース

でも,まだまだイバラの道は続きます

今回の選挙,いろいろな見方ができますが,私なりには次のように検証しました。
まず,今回の選挙では,自民党は一枚岩ではありませんでした。森氏が落下傘候補であったことから,県連と党本部との間で軋轢があったこと,知名度が弱かったこと,もともと民主党公募に応募しており民主党からの出馬可能性が高かったこと,枝野氏と学友として懇意にしていることなどから,「民主党アレルギー」をもつ自民党関係者が多く,結果的に票をまとめきれなかったという点があります。
また,今回は佐藤前知事の影響から,土木関係団体はほとんど選挙運動に関与しませんでした。つまり,桃太郎選挙ができませんでした。
また,その影響もあり,商工団体もいつもほどは積極的に動けませんでした。さらには,頼みの綱の公明党も,ある程度組織票を駆使したものの,党本部からてこ入れが入るほど,あまり積極的に動けないという状態にありました。
つまり,自民党の選挙の十八番であった「士農工商」が十分に機能しなかったのです。
それにプラスして公明票がのびなかったとなると,「組織選挙」としては致命的です。
そして,何よりも「森雅子氏の知名度の低さ」が大きかったでしょう。県内でもっとマイク片手に演歌歌手張りのキャンペーンを張るべきでした。
また,投票率の増加(といっても,個人的にはまだまだですが)による浮動票が,やはり「もう土木べったり知事は嫌だ」ということから,反自民になびいてしまった部分があり,結果的に受け皿になったのが佐藤氏であった,ということになります。
したがって,今回,佐藤氏が当選したのは,ポジティブ票ではなく,そのようなネガティブ票が集まったからに過ぎません。
民主党サイドは,今回の選挙結果をポジティブにとらえ,次の沖縄県知事選挙に弾みがついたと喜んでいますが,決して民主党の政策が受け入れられた結果ではない,っていう点は十分に注意しておく必要があるでしょう。さもないと,沖縄県知事選挙ではとんだしっぺ返しを食らいかねません。
特に佐藤氏の場合,問題の企業などから政治献金をもらっていたことが判明しています。例え返金したとは行っても,この点は,今後県議会で追求は避けられないでしょう。この点については今後県民が納得できるような説明が必要でしょう(もっとも,当の議会は基本的には負い目がある人たちの方が多いでしょうから,実質的なつっこみは少ないとは思いますが。)。

一方,自民党も,組織選挙がもろくなりつつある実体を目の当たりにしたことで,今後の選挙戦略を練り直す必要が出てきています。その一環として,組織を持ついわゆる「造反議員」の復党を考えているようですが,そういう組織堅めばかり考えるのではなく,いいかげん「政策勝負」という手法に打って出るべきでしょう。そうしないと,浮動票の獲得はもちろんのこと,地方の士農工商から本当にそっぽを向かれかねません。

以上のような福島県知事選挙,この先「お家安泰」とはなかなかいかないでしょう。佐藤新知事が果たしてどの程度改革を進めるか,その内容に果たして県民は納得できるのか,今後の手法を注目しましょう。

ちなみに,投票率の問題ですが,本当に「選挙に行きましょう」。
特に,同日実施された新宿区長選挙,投票率が26.58%しかありませんでした。これって,4人に1人しか選挙に行っていないということになります。これでは,新宿区政は「本当に一握りの者(団体)による政治」になりかねません。
もちろん,今回の福島県知事選挙も半分以上の人が選挙に行ったものの,これではまだまだ浮動票の力を発揮しきれていません。特にこんな問題の直後だけに,県民としては「怒りの一票」をいずれかの候補者に入れるべきであったといえます。
改めて言いますが,「選挙には行きましょう!!」

以上,今夏の福島県知事選挙の短評でした。

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