あれは,あれで良いのかなPART2

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参議院が郵政民営化法案を否決したらコイズミジョーはどんなカードを選ぶか

2005年08月01日 00時34分57秒 | 郵政民営化
前回も少し書きましたが,いよいよ正念場を迎える郵政民営化法案ですが,ここでもしも参議院で法案が否決された場合にどうなるか考えてみましょう。

第1 理論上の方法
1 衆議院で3分の2以上の賛成を得る→成立
  衆議院で3分の2以上の賛成が得られない→廃案
2 両院協議会で成案(修正案)を作成する→衆議院,参議院でそれぞれ過半数の賛成を得る→成立
  成案について衆議院の過半数の賛成が得られなかった→廃案
  成案について衆議院の賛成は得られたが,参議院の賛成が得られなかった→廃案
3 両院協議会を開いたが,成案ができなかった→1へ
4 衆議院を解散する→閉会→総選挙→新衆議院成立→1へ
5 内閣が自主的に法案提出を断念→廃案

第2 現実に起こりうる話(コイズミジョーが選ぶカードは何か?)
1については,衆議院の状況からして,3分の2の賛成なんて取れないため無理。
2,3については,議会工作のための方便として使用することは考えられるものの,小泉首相がこれ以上の修正案に応じるとは思えず,かなり可能性が低い。
4については,自民党内部でも選挙態勢ができあがっておらず,また造反気委員に対するペナルティやその者の選挙区への当て馬候補者もほとんど固まっていないため,現実的には可能性が低い。
5については,小泉首相がプライドを捨てられるかどうかにかかってくるが,この件だけは維持があるため,おそらく自ら退くことは考えてないはずであり,可能性が低い。
ということで,選択肢が消えてしまいました。


第3 本当の選択肢は何か
1 やはり解散
自民党の本音は,「民主党に選挙で勝てれば万事OK」という発想です。そして,郵政民営化の場合は,「自民党vs自民党」という構造に過ぎず,どっちが勝っても自民党の勝ち,という選挙結果になる可能性が高いと践んでいるでしょう。
とすると,やはり「衆議院解散」のカードを選ぶ可能性が高いといえます。
2 造反議員対策は意外と緩い
では,造反議員対策はどうするのでしょうか?
これについては,「公明党選挙応援外し」ということで,場所によっては公明党議員をぶつけて来るということも考えられます。しかし,これをやるとほぼ確実にその選挙区は民主党の勝利になります。
そこで,もう少し単純に「公明党自主投票」という程度のペナルティに留めることが予想されます。これならば,実は誰も腹が痛まない方法といえるからです。
3 衆議院選挙後の内閣はほとんど維持される
あとは,小泉総理が再任されるかどうかですが,自民党総裁選はなんだかんだいってアンチ小泉派は一本にまとまらないため(少なくとも静香ちゃんが静かじゃない限りは無理でしょう),結果的に小泉総理が自民党総裁で再任されます。よって,首相は小泉総理のままということになります。
4 しかし,肝心な法案は微妙
どのような顔ぶれの議員になるのか,今のところ想像も付きません。ポイントは造反議員が実際どの程度ダメージをうけるのか,によるでしょう。
造反議員の被害が僅かであれば,まず小泉総理の勝ち目はありません。しかし,かなりのダメージをうけた場合や,野党(民主党)が今の議席を維持できなかった場合は,かなり有利に展開できるでしょう。
5 解散以外の道は「実弾」勝負
野党の数を踏まえると,衆議院で3分の2を得ることは不可能です。
とすると,解散を避けるためには,両院協議会しかありません。ここで,小泉首相が多少なりとも歩み寄れば,形だけの成案ができるかもしれません。
しかし,その後の衆参の議決は困難です。
とすると,最後の切り札は「実弾」です。政治の一番ダークな部分を駆使することになるでしょう。
しかし,実弾を使用するにしても,大口スポンサーが少ない現状において,どの程度の実弾を賛成派が用意できるのか,ここが見所になるでしょう。
6 まとめ
  「解散」か「実弾」か,さあどっち?悩め,コイズミジョー!

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