春ですねきっとかならず誘ってね 山鳩暮風
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これは僕の入選の俳句。新聞の読者文芸欄に投稿してた。話し言葉のみの軽い軽い作品。入選したのは嬉しいけど、「こんなのは俳句の内に入らないよ」と思った読者もいたんではないかなあ。
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春になりました。これだけの老齢ですから、春が来たって、誰かを誘う元気は失せています。たとい勇気を振り絞って誘いかけたとしても、10中10,空砲で終わってしまいます。でも、誰かに誘ってもらいたい気持ちはあるのです。誘ってくれそうな人は、しかし、いそうにありません。「きっとかならず」としつこく念を押しても。
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サクラの花見もいいですね。いまは満開を迎えています。一人で見たってサクラはサクラ、二人で見たってサクラはサクラ。ですけど、二人三人で見るサクラは魅力度を加えて来るでしょう。
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誘われたいのです。声を掛けてほしいのです。春が来ているのです。
誘ってくれる春がいます。誘ってくれただけでわたしのこころは羽になります。空を飛び回ります。野を飛び回ります。
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