其(そ)の国の衆生は、常に清旦(しょうたん=清らかな夜明け)を以て、各(おのおの)衣裓(えこく=花皿)を以て、衆(もろもろ)の玅華(みょうけ=美しい花)を盛り、他方の十万億土の仏を供養す。 仏説阿弥陀経より
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阿弥陀仏の仏国土に暮らす人たち(仏道修行の菩薩たち)は、いつも夜明け方には一人一人花飾りの深い大皿に、たくさんの美しく珍しい花々を盛って、阿弥陀仏の仏国土を出発し、十万億土も離れた他の仏の国々にまで、瞬間移動の宇宙遊泳して行って、ガンジス川の砂の数ほどもいらっしゃるたくさんの仏たちのみ上に花を散らし、ご挨拶をし、供養します。こうしてしばらくはそのたくさんの仏さま方のたくさんの教えを聞く楽しみ喜びに浸るのです。
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この世を死んだらみなさん阿弥陀仏の国の極楽に招かれます。そこで、では、毎日何をしているか。みなさんは安楽の眠りを眠ってなんかいません。夜明けが来ると宇宙遊泳をしてまわります。これは瞬間移動なので時間を要しません。阿弥陀仏の国に咲いていたたくさんの花を摘んで、花皿に盛り、出掛けて行きます。毎朝毎朝、違った仏様にお会いして、説法を聴くのです。聴く喜びに満たされて帰ってきます。そして阿弥陀仏の国の極楽で朝ご飯を頂くことになります。
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そういうことが阿弥陀経に書いてあります。往生成仏した後は、それぞれが大いに活動をするのです。十万億土の宇宙の星々の一つ一つに仏陀と菩薩たちが暮らしておられますから、その方々にお会いできるのです。毎朝毎朝が驚きの連続でしょうね、きっと。
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「死後は安らかにお眠りください」と声を掛けてお見送りしますが、死者は死んでなんかいません。眠ってなんかいません。毎朝毎朝生き生きとして生きて、目を見開いて、菩薩の活動を開始しているのです。
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