西日本新聞第70回年間大賞俳句部門秋尾敏選、2席
軍服の父軍馬にも桜見す
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<選評>
戦時中の父の写真である。軍馬に跨がって手綱を握っている。横向きの馬の鼻先には桜。ああ、確かに父は馬にも桜を見せるような人だった、と。
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有り難うございました、秋尾敏選者様。ぴたりぴたり、ぴったりです。
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軍馬に乗った若い頃の凜々しい父の写真は、我が家のお座敷の神棚のところに置かれています。毎年毎年、桜が咲き桜が散りました。父は何十年経っても相変わらず、桜を軍馬に見せながら、誇り高くしたままです。