夜も更けてきました。お爺さんとこどもの寝る時間です。
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おやすみなさい。
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ここまでお爺さん度が深まっても、なお、他愛ないこどもになって、おやすみなさいが言えます。
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お爺さんも、一日を生かしてもらいました。夜が迎えられています。有り難いことです。
夜も更けてきました。お爺さんとこどもの寝る時間です。
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おやすみなさい。
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ここまでお爺さん度が深まっても、なお、他愛ないこどもになって、おやすみなさいが言えます。
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お爺さんも、一日を生かしてもらいました。夜が迎えられています。有り難いことです。
このお爺さんは79歳になっています。79年間、この地上で暮らしています。
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長く長く長く生かしていただいたので、感謝の量が琵琶湖の湖水ほどになっています。
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それなのに、死ぬまでのこれからのことを考えていると、ついつい心配が起こります。
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長く長く長く生かして頂いたという揺るがない実績があるのに、こうです。腹の座りが悪いです。
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みっともないなあと思います。
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でもまた静かになって考えるときが訪れて来て、感謝の琵琶湖の湖水に足を浸します。すると落ち着けます。
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長く長く長く生かされてきたのは、あきらかに優遇です。
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こんなにも優遇されてよかったのかなあと思うと忸怩とします。
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どうしてそんなにわたしが長々と優遇されたのか、それを考えるときがあります。
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鈍才鈍感鈍重だったからではないか、というのがわたしの考えです。
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人が1日で理解できるところを、鈍才のわたしは1週間を要しました。のろまだったのです。悠長だったのです。
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で、長々とした時間が鈍重のわたしには必要だった、ことになります。
甘酒麹菌を買って来ていたので、夕方から炊飯器を使って、家内に頼んで、甘酒を作ってもらっています。麹菌を両手で揉んで小さくしたのは、わたしです。
明日の朝の7時には完成する予定です。夜中に何度か搔き回さねばなりません。
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これまで麹菌だけで甘酒を作っていましたが、前回から、炊いたご飯を少々加えています。お湯の量も多くして柔らかくしました。好みの甘酒が出来上がりました。
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で、今回もさらさらにしてもらうつもりです。
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できあがったら、タッパーに分散して冷蔵庫で貯蔵しておきます。長持ちします。一日に小さな湯飲みに一杯分を、おいしいおいしいと言って、いただきます。
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寒い夜の甘酒は甘露の味がします。酒になってしまう前に飲み終わります。お出でになる方にもさしあげますが、好き嫌いがあるようです。
まもなく21時になります、あと5分少々で。わたしの一日がまもなく終了します。
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外気温は7・6℃になっています。夕食前に、書斎の部屋のエアコンをオンにしたし、炬燵にも入っているので、外の寒さが分かりません。
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風呂にも入ってもういつやすんでもいいようになっています。YouTubeで音楽を聴いて寛いでいます。
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どうしたことでしょうね、夕方7時くらいからわたしのブログの読者が急増しています。嬉しい悲鳴ですが、驚いています。滅多にないことですから。
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昼間、慎ましげに花を咲かせる種類のアイスランド・ポピーの種を買ってきました。明日、種蒔きをしてみます。春風に舞うポピーの花は好きです。
10時半を過ぎた。朝が半分終わった。
さ、そろそろ炬燵から出ようかな。
着替えて、外に出ようかな。
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で、何する?
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去年、庭に矢車草を咲かせて楽しんだのを思い出した。
矢車草の苗を買いに行って来ようかな。
花壇は昨日耕しておいた。植え付けるばかりにして置いた。
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他にするべき事はないのか?
社会参加、社会貢献があるはずだが、非社会参加型人間の、我が儘一辺倒のお爺さんは、そんなのには目が行かなくなった。
一年も末になった。山里の我が家の庭に、ジョウビタキが顔を出す頃になった。
ジョウビタキは人間を恐がらない。すぐすぐ近くまで来て、木の枝に止まって、尻尾を上下に揺すって、こちらを見ている。
人間に興味があるのかなあ。哲学者なのかなあ。
お爺さんが畑仕事をしているのが珍しいのかなあ。
小鳥は畑仕事なんかしなくていいからなあ。
ときどき、ちっちっと鳴く。こっちを向いてよと要求する。
で、そっちを向いて、「やあ」「寒くなったねえ」「元気そうじゃないか、きみも」と声を掛ける。
ままごと遊びでいいんじゃないか、一生涯。
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でかい声を出して、赤ら顔になって、「おらが大将」をして、会う人ごとに、おれの正義は正しい正義だなんてゼッタイ命令を発してなくていいんじゃないか。
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砂場で一人で砂遊びをしてひっそりしていていいんじゃないか。
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ひっそりがいい。断然いい。ときどきふっと寂しくなるけど、それはしかたのないこと。
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といっても、まあ、人それぞれ。大きく小さく、巨大、極微、それぞれでいい。
9時50分の今日の空は曇り空をしている。ご機嫌斜めみたい。
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ま、そんな日もあるだろう。ご機嫌が悪い日も。
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臍のあたりをこちょこちょして擽(くすぐ)ってやろうかな。
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臍たって、ふふ、大空の臍は大きいよね。臍は母と子が子宮の中で繋がっていたところ。
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はて、大空のお母さんは誰なのかなあ? 大きい大きい大きいお母さんだろうなあ。
嫌われ者のお爺さんなのに、畑のスナップエンドウ豆はお爺さんを出迎えてくれます。嫌われ者を通していますから、なにしろ無愛想なのです。憮然としています。そのお爺さんをエンドウ豆は出迎えてくれます。
伸び上がって来た蔓が、巻き付いて這い上るための網棚を欲しがっているからです。この網棚を提供してくれるのはお爺さんしかいません。お爺さんは畑に出たら無愛想を崩して愛想良くなります。エンドウ豆とも会話します。
両者はギブアンドテイク協定を結んでいます。網棚を作ったり施肥をしたりするのはお爺さん、春に花を咲かせてお爺さんに見せてくれるのは蔓ありエンドウ豆。実をたくさんつけて、提供してくれるのは畑の植物の役割。
仲良いことはいいことなのです。
8月の終わり、9月の初めにかけて種を蒔いた白菜は、猛暑を嫌ったのか、まったく発芽をしませんでした。10月になってまた蒔き直しました。でも、時機を逸したのか、畑に植え替えてやった後は、相応に勢いをつけて成育しているけれど、巻くのを諦めてしまっています。このままで冬を迎えて春先に花を咲かせて終わりになりそうです。
白菜は巻かないと食べられません。食べてもいいのでしょうが、堅くておいしくありません。白菜漬けにはなるかもしれませんね。