小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原駅周辺の商店街にあるアーケードも年々撤去が進み姿を消しつつある。小田原の商店街にアーケードがさかんに設置されたのは昭和40年代で、新栄通りにアーケードが設置されたのは昭和45年から46年にかけてのことだった。小田原市栄町の新栄通りは、銀座通りの一本東側の国道255号の一方通行区間の通りで、区間の交差点には新栄通りの名もついている。その新栄通りにアーケードが完成したのは昭和46年の1月。当時、駅前に大型店舗が進出し、また他の商店街にも押され気味だったので起死回生を図るべくアーケードが設置されたとのこと。完成当時のアーケードの総延長は約650mで幅2m、高さは4m。工費は1953万円で県が30%、市が25%の補助により工事が行われた。アーケードの設置にあわせて80ワットの水銀灯45基も設置された。現在の新栄通りにある街灯は、アーケード完成を伝える当時の新聞写真に写っている街灯と形状が異なるので恐らく後年改修がなされたと思われる。新栄通りはもともと新玉新道という通りの名称だったが、このアーケード完成を機に改められた。旧名の新玉新道は現在もバス停の名称に残っている。新栄通りのアーケードも設置から42年が経過して老朽化してきており、天井のトタンも錆びて所々穴もあいている。新栄通りのアーケードも沿道の店舗の解体や建替えなどでずいぶんと撤去が進んでいる。かつては商店が多かった新栄通りは、近年建替えなどで住宅街へと変容してきている。

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