小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



先週末は、小田原周辺でどんど焼きや道祖神祭りが各所で行われていたが、前川地区では毎年独特の道祖神祭りが行われている。13日の夕方に、道祖神祭りの飾りつけを撮影に出かけた。1月13日・14日の二日間、前川地区の国道1号沿いで道祖神祭りが行われた。前川地区の道祖神祭りでは山車に人形を飾りつけるのが特徴で、夕闇の中に浮かぶ人形がなんとも妖しげな雰囲気でここ数年撮影に出かけている。人形の飾りつけは3ヶ所で行われており、国府津方面から進むと一番最初に見えてくるのが西道祖神の祭典本部。西道祖神の今年の飾りつけは「奉納 剣客商売(正義は勝つ)」。訪れたのが少し早かったので提灯が灯っていなかったがとりあえず撮影。「奉納 剣客商売(正義は勝つ)」は江戸中期の老剣士 秋山小兵衛と若妻おはるの夫婦愛の一コマ。写真では分かりづらいが、舟に乗っているシーン。西道祖神を後にして、続いて見えてくるのが中宿道祖神の祭典本部。今年はなんとギャラリーコーナーも設けられていた。ギャラリーコーナーには、歴年の飾りつけを写した写真が展示されている。もっとも古い写真は昭和55年のもの。この前川の道祖神祭りの飾りつけは戦前から続くもので、以前は6地区で飾りつけを競ったとのこと。中宿道祖神の飾りつけは微調整の真っ最中。ここの飾りつけはかなりこだわりがあるようで細かい調整が延々と続く。当分終わりそうにないので次の道祖神へと向かった。前川の道祖神祭りの3ヶ所目の飾りつけが一番二宮側にある向原道祖神。向原道祖神の飾り付けは「稲むらの火」。江戸末期の政治家である浜口梧陵の物語の一コマ。稲むらの火は、津波の来襲を知らせるために浜口梧陵が自身の田にあった藁に火をつけて知らせ、多くの命を救った話。人形の飾りつけは浜口梧陵が高台にある神社へと逃げるように指示しているシーン。向原道祖神は飾りつけのほかに、トラックの荷台を改造した山車も用意されている。こちらも訪れたのが早かったので提灯は灯っておらず残念。前川の海岸で日が暮れるのを待ちながらブラブラ散策。国府津から二宮方面の海岸線はどこも西湘バイパスの高架が続いていて同じような風景。日没後、帰り道に再び中宿道祖神に立ち寄る。依然として微調整が続いていたがとりあえず飾りつけを撮影。中宿道祖神の飾りつけは「白龍湖の琴の音」。山形県の白竜湖に伝わる民話の一コマ。雨乞いのために湖に住む龍神と結婚する庄屋の娘と付き添いの村人と龍神のシーン。手作り感あふれる龍神は目が光っていて夕闇に映える。今年も変わった飾り付けを見ることが出来てなかなか面白かった。

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