小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



国道255号栄町1丁目交差点と言われてもあまりピンと来ないが、スクランブル交差点だと言えば小田原市民ならだいたい分かるのではと思う。その国道255号栄町1丁目交差点にスクランブル式の信号機が導入されたのは今から41年前の昭和47年のこと。栄町1丁目交差点にスクランブル式の信号が導入されたのは昭和47年7月22日。当時、小田原駅周辺は慢性的な交通渋滞に加え、商業施設が小田原駅周辺に集中していたので買い物客など歩行者の安全を確保するために導入されたとのこと。当時のスクランブル式信号機導入を伝える新聞記事には、小沢モータース前の5差路と書かれていた。私が物心ついたときには小沢モータースはスクランブル交差点に無かったように思うので、恐らく昭和50年前後に移転したか閉店したと思われる。スクランブル式の信号機は交差点内の全ての歩行者用信号が青に変わり、交差点内を縦横斜めに横断できるもの。当時、スクランブル式にするのにあたり10基の信号機が設置された。現在、スクランブル交差点にある歩行者用信号は8基なので少し減ってしまった。栄町1丁目交差点にスクランブル式信号機が導入されたのは、もちろん小田原初の出来事。導入後、高齢者などがスクランブル式の交差点の渡り方が分からなかったようで、警察官がしばらく交差点に立ち信号が変わると合図を出していたと新聞記事に書かれていた。昭和40年から50年代にかけて、市内で最も車と買い物客が交差する交通の要所だったスクランブル交差点も、商圏が川東地区に移ったこともあって最近は、昭和の頃の賑わいが嘘のように人通りがまばらな時がある。今後、交差点の周辺はどのように移り変わってゆくのだろうか。

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