多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

先生は完全ではない

2017-08-08 19:14:20 | 学習
よく「学校の先生の 当たりはずれ」という言葉を


聞くのだけど、その度に何か 嫌な気分になる。


人として 扱うのではなく、品定めしているような気がするからだ。


私も 学生時代には 様々な先生に会い、色んな扱いを受けてきた。


ほとんどの 先生から見て、私は 「いい生徒」ではなく


「問題児」だったから、先生も 扱いに困っただろうし、


親も 先生から 呼び出しを受けて「お宅のお子さんは・・・」と


やられて 頭を抱えていただろうと思う。


そんな中でも、私は 学校で 様々な学びをしたし、


自分が 他の子どもとは違う、という事や


「人と違う」という事は 差別や いじめを 生みやすい、という事も


学んだ。


私にとって 学校は楽しい所ではなく、先生や クラスメイトとの


関わりは 時に苦行に近かったけれど、


「学校を卒業したら ここから抜け出せる」というのは


希望だったし、実際に 社会に出て


自分が できるスキルで 仕事をしてみたら、


オールマイティでなくとも その職場の 今与えられた仕事で


合格点をだせば 学歴がなくとも、体が小さくても、そんなことは


関係なしに 認めてもらえた。


学校では 習っていないが、私にとっては 常識であった事が多数あり、


高学歴の 同僚が あたふたする中、それを引き受けてこなす事で、


私の 評価が 上がった事も驚きだった。


世の中には 色んな人がいて、得意不得意があり、


私にとっては 常識であっても、それを知らない人もいる、という事を知った。


子どもたちが 出会った先生も それぞれ個性豊かで、


持つ能力もそれぞれ違った。


子どもたちも 私も、そうした出会いから 学ぶことは多かったし、


学校で 何の苦労もなく ただ 楽しい学生時代を過ごす事もいいけれど、


たとえ そうでなくとも、その環境から 学ぶことはできると思った。


自閉っ子の担任になって、


「自閉症の子なんて みた事ないです!」と


言ってこられた先生もいらした。先生の時間が許せば、


送迎の時に 自閉っ子の行動の理由や 通じやすい言葉や


サインを お伝えしたし、連絡帳に 「こういう場合は こうしてみてください」と


書いたり、「先生を困らせたりしたときは いつでも 連絡をください」と


お伝えした。


小学校入学時には、まだ ひ弱だった自閉っ子も、


年々たくましくなり、先生方の手を煩わせることも減っていった。


社会に出たら、もっと たくさんの人の中で 過ごすのだから、


「一年で 担任の先生が変わった」だの「今年の先生は 理解がない」だの


言っていられない。


私は 毎年 自閉っ子の 特徴と、「これをしていたら 絶対に止めて欲しい事」を


書いて 学校の許可を得て 担任ではない先生方や 学校の全職員さんに


配布していただいた。


最初は 先生の許可のない水遊びをした時や、


学校に飾ってあるトロフィーその他の入った ガラスケースに近づいた時。


学校ではいつでも水遊びができる、と いうマイルールが出来たら困る。


弱視の自閉っ子は キラキラしたものに近づきたがるが、


ガラスケースが ある事に 気付かず 激突してしまう可能性もあった。


最初は そうした事を 知ってもらい、


その後は 「おかげさまで 昨年より こんな風になりました」という


報告や 皆さんへの お礼という形になった。


自分とは 違う人と 時間を過ごす事、


自分に 譲ってはくれない人もいる事などを


学校で 学べたことは、その後の 生活や 仕事で


大きく役に立ったと思う。








灯し続けることば
クリエーター情報なし
小学館
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