借金

借金はあまりしたくない。車を買うのでも、お金をためてから、にしたいほうだ。
堅実を好み、それがいいと思っている。
でも社会全体が堅実な方がいいのか。

積極的な経済活動は投資によって成り立つ。将来の可能性に賭け、誰かが出資し、誰かがその資金を借り入れ事業を行う。
貯金の範囲だけで商売する、というものばかりなら、全体としての経済は沈静化し停滞する。
勝負する者がいなければ、そうなる。
　
その意味において、借金は世の中の加速装置として機能している。
問題は、その加速に追いつけなくなった時だ。それを破綻という。
浪人生活もこれと同じだ。将来の可能性にかけ、今を借金でしのいでいるのと同じだ。
迫りくるものに追いつかれないように、全力で駆けなければならない。