The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

BBC版『高慢と偏見』 : (1)

2018-02-01 | 海外ドラマ
BBC : ”Pride and Predudice”

BBC One 1995年放送開始
(6エピソード)

待ちに待って居りました!
以前他局で途中迄見ていたのですが それ以後何故か見られず機会を逸して居りました。
もうしょうがないからDVDかな?と思っていたのですが遂にHuluで配信になりました。

今更ですが、このドラマは ジェーン・オースティン原作の不朽の名作と云われる「高慢と偏見」を
元にBBCで1995年に放送されたドラマです。
当時イギリスでは放送時間になると街から人がいなくなると云われたほどの人気だったとか。
これを聞いて、戦後(古!)日本でラジオ放送された「君の名は」(あのアニメではありません)が
同じような状態だったと聞いた事があります。 つまりこの頃は、ラジオ放送のある時間になると銭
湯の女湯がガラガラになるって。

 
そして、この作品でコリン・ファース(様)が一躍スターダムに躍り出た出世作とも言われてます。
放送当時、世界中の”ダーシーマニア”と呼ばれる熱狂的なファンが連日BBC当てに膨大なファン
レターを送って来たとか。

折しも 現在コリン様出演の「キングスマン:ゴールデンサークル」絶賛上映中!(勝手に”絶賛”
付ける。しかも未だ観に行けてないし・・・(泣)

ストーリーを一言で云うと、
舞台は18世紀末の田舎町。
ベネット家の5人姉妹の次女エリザベスと裕福な独身男性のフィッツウィリアム・ダーシーとのラブ
ストーリーです。



原作は大昔読んだ筈なのに詳細は全く記憶に残っていない為、原作との比較ではなくドラマ自体を
新たな気持ちで鑑賞する事に致しました。
それにしても、こんなに面白いお話だったかしら?と思う程 ”かっぱえびせん”状態で(”やめ
られない、とまらない”・・・です。←古いですか?)ハマりました。
兎に角面白いのです。
何故か以前見た時とは全く異なる見方をしました。 何故だろう? 
以前はコリン様だけ見ていたからかな?
  
取りあえずキャストを :
監督 : サイモン・ラングトン
主なキャスト :
ミスター・ダーシー : コリン・ファース
エリザベス・ベネット :  ジェニファー・エール
ミスター・ベネット : ベンジャミン・ホウィットロー
ミセス・ベネット : アリソン・ステッドマン
ジェーン・ベネット : スザンナ・ハーカー
メアリー・ベネット : ルーシー・ブライアーズ
キティ・ベネット : ポリー・メイバリー
リディア・ベネット : ジュリア・サワラ
ミスター・コリンズ : デイヴィッド・バンバー
シャーロット・ルーカス(のちのミセス・コリンズ) : ルーシー・スコット
ミスター・ビングリー : クリスピン・ボナム=カーター
ジョージ・ウィッカム : エイドリアン・ルーキス
その他


そして、前回は全く気付いていなかった若かりしトム・ウォードがチョイ役で出ていたのに気付きま
した。(若い!)良く観ていないと見逃しますよ(笑)


又、ダーシー様の妹ジョージアナにエミリア・フォックス(当時大学生でこの作品がドラマ初出演と
の事)可憐な美しさです。

先にも書きました様に このドラマの主たるテーマはダーシー様とエリザベス(リジ―)の恋の行方
を描いているのですが、今回見直して気付いたのは 登場人物全てのキャラクターの描き方が濃くて、
それぞれが生き生きとしているのです。
そして、それぞれの発する言葉(セリフ)がいずれも興味深く、ウィットに富んでいたり、皮肉だっ
たり、示唆に富んで居たり等々で惹きつけられる魅力に溢れているのです。 
思わず笑ってしまうセリフも多く、セリフ1つ1つが本当に面白いのです。

又、田園風景、田舎町の風景、衣装、食事、小道具、等もキメ細かく映像化されて素晴らしく、音楽
もこのドラマの雰囲気を引き出しているし、兎に角、流石BBC!と感じさせられます。
20年以上前に作られたドラマにも拘らず 今観ても全く色褪せずのめり込んでしまいます。

しかし、何と言ってもこのドラマの目玉はダーシー様で、コリン・ファース様の眼差し、目力が凄い!
高慢で無礼、冷たい、仏頂面でありながら リジ―をジッと見つめるダーシー様の瞳には星が輝いて
いますよ。

リジ―はそれほど美人とは思えないけど(あちこちで 渡辺えり子似と言われています←全く同感)
あの時代の女性にしては珍しく自分の考えを持ち、観察力に優れ自立心旺盛。そんな点にダーシー
様は惚れ込んでしまうのでしょうね。

そして、何と言っても あの有名な ”湖の場面”

これは原作には無い場面ですが、特にダーシー様のセクシーさを出そうと意図した事では無く普段は
仏頂面で気難しい紳士がはめを外して池に飛び込み、そしてその後思いがけずエリザベスに出会って
しまって少々ドギマギするという 普段の姿とのギャップを表す面白さを出すつもりでオリジナル
演出という事の様ですが、”ガーディアン紙”は、この湖の場面を「英国テレビ史におけるもっとも
忘れがたい場面」と評していたそうです。

ところで、この湖の場面のダーシー様と言えば・・・・
思い出しますね~。

これはベネディクトが”Vanity Fair紙”の撮影時の画像ですが、これを見た時 「お~!ダーシー
様だ!」と騒いだもんでしたっけ。

↓ その時の記事はこちらです
Benedict misc. (23) : Vanity Fair's 2015 Hollywoods Issue

Benedict misc. (25) : Vanity Fair Behind the Scenes




又脱線しましたが(汗)、あと少し次回に続けます。








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