今回は、発売予定新作品ではなく 見落としていた作品や何となく後回しになっていた作品です
が、遅ればせながら・・・・と。
※ 『五つの箱の死』
カーター・ディクスン(著)、白須清美(翻訳)
国書刊行会 2023年6月23日発売
【内容概略】
≪深夜一時、ジョン・サンダース医師は研究室を閉めた。今週中に、ある毒殺事件のための報告
書を提出しなければならず、遅くまで顕微鏡を覗いていたのだ。頭をすっきりさせて帰ろうと、
小雨の降りはじめた道を歩いていたサンダースは、十八世紀風の赤煉瓦造りの家のすぐ外に立つ
街灯のそばに一人の若い女性がたたずみ、自分のことを見ているのに気づいた。ガス灯に照らさ
れ、ただならぬ雰囲気を漂わせた女性は、サンダースを呼び止め、この建物の窓に明かりが灯っ
た部屋に一緒に行ってほしいと懇願する。この女性に請われるまま、建物に入り、部屋に足を踏
み入れたサンダースが目にしたのは、細長い食卓の周りを物いわぬまま囲み、蠟人形か剝製のよ
うに座った四人の人間であった。いずれも麻酔性毒物を飲んでいる症状が見られ、そのうちの三
人にはまだ息はあったが、この部屋の住人であるフェリックス・ヘイは細身の刃で背中から刺さ
れてすでに事切れていた。そして奇妙なことに、息のある三人のポケットやハンドバッグには、
四つの時計、目覚まし時計のベルの仕掛け、凸レンズ、生石灰と燐の瓶などの品々が入っていた。
事件の捜査を開始したロンドン警視庁のハンフリー・マスターズ首席警部は、奇妙な事件の解明
のため、ヘンリー・メリヴェール卿を呼び寄せる。 ≫
本格ミステリ黄金時代の力作!
★これは反則技などではありません。ミステリの名匠が繰り出した離れ業なのです!(山口雅也 )
↑
とあります。
カーター・ディクスンは折に触れ何度か読んでいましたが、最近はすっかり霧の彼方になりました。
時にはオーソドックスなミステリにふれて、ヘンリー・メリヴェール卿の活躍を楽しみたいと思い
ます。
※ 『吸血鬼の仮面』「名探偵オーウェン・バーンズ」シリーズ5
ポール・アルテ(著、イラスト)、平岡敦(翻訳)
行船文化 2023年6月28日発売
【内容概略】
≪森深い田舎の小さな村・クレヴァレイはパニックに陥っていた。夜ごと目撃される謎のマントの
怪人と、幽霊騒動。甦ったと噂される女の棺を検めるために納骨堂が暴かれた時、恐慌は頂点に達
した。一年半前に死んだはずの女の亡骸は、最近まで生きていたように瑞々しかったのだ。
一方、ロンドンでは名探偵オーウェン・バーンズのもとに、ある老人の変死事件が持ち込まれる。
彼は五年前の迷宮入り事件に関わっており、口封じに殺された可能性があるというのだ。それは、
降霊術に熱中していた資産家の老女が密室で殺害された怪事件だった。
ふたつの事件はやがてひとりの男、クレヴァレイの住民たちから吸血鬼だと噂されるロシアから
やって来た伯爵に収束し――因習の村の謎めいた犯罪を美学探偵が解き明かす、シリーズ邦訳第
5作!
クレヴァレイ村で夜ごと目撃される謎の怪人と幽霊騒動。一方、ロンドンでは名探偵オーウェン・
バーンズのもとに老人の変死事件が持ち込まれる。彼は5年前の迷宮入り事件に関わっており、口
封じに殺された可能性があるというのだ。≫
名探偵バーンズ × 吸血鬼伝説。
不可能犯罪ミステリのファンが望むものが、この1冊にみっしり詰まっている。
――作家 有栖川有栖
↑
との心惹かれる素敵な紹介文があります。
ポール・アルテの作品は何作か読んでいますが、今作は吸血鬼伝説にも触れた異色作の様です。
過去作同様、アルテ自身のイラストも含まれている様で、この点も興味あるところです。
★ ポール・アルテ作品で感想を書いたのは下記のみですが・・・・
↓
「あやかしの裏通り」(名探偵オーウェン・バーンズ)ポール・アルテ著
※ 『三人書房』柳川一
東京創元社 2023年7月28日発売
【内容概略】
≪大正八年東京・本郷区駒込団子坂、平井太郎は弟二人とともに《三人書房》という古書店を開く。
二年に満たない、わずかな期間で閉業を余儀なくされたが、店には松井須磨子の遺書らしい手紙を
はじめ、奇妙な謎が次々と持ち込まれた──。同時代を生きた、宮沢賢治や宮武外骨、横山大観、
高村光太郎たちとの交流と不可解な事件の数々を、若き日の平井太郎=江戸川乱歩の姿を通じて
描く。第十八回ミステリーズ!新人賞受賞作「三人書房」を含む連作集。
乱歩デビュー作「二銭銅貨」発表から百年の年に贈る、滋味深いミステリ。≫
「二銭銅貨」発表から100年。
若き日の江戸川乱歩が営む、
古書店《三人書房》に持ち込まれる謎の数々
71歳の注目作家デビュー!
第18回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む、
地味深い連作集
以前から気になっていた作品です。
若き日の江戸川乱歩を中心にして 同時代に生きた作家達が活躍するミステリ。
設定、時代背景色々心惹かれる作品です。
(source : 行船文化、国書刊行会、東京創元社 & etc.)
が、遅ればせながら・・・・と。
※ 『五つの箱の死』
カーター・ディクスン(著)、白須清美(翻訳)
国書刊行会 2023年6月23日発売
【内容概略】
≪深夜一時、ジョン・サンダース医師は研究室を閉めた。今週中に、ある毒殺事件のための報告
書を提出しなければならず、遅くまで顕微鏡を覗いていたのだ。頭をすっきりさせて帰ろうと、
小雨の降りはじめた道を歩いていたサンダースは、十八世紀風の赤煉瓦造りの家のすぐ外に立つ
街灯のそばに一人の若い女性がたたずみ、自分のことを見ているのに気づいた。ガス灯に照らさ
れ、ただならぬ雰囲気を漂わせた女性は、サンダースを呼び止め、この建物の窓に明かりが灯っ
た部屋に一緒に行ってほしいと懇願する。この女性に請われるまま、建物に入り、部屋に足を踏
み入れたサンダースが目にしたのは、細長い食卓の周りを物いわぬまま囲み、蠟人形か剝製のよ
うに座った四人の人間であった。いずれも麻酔性毒物を飲んでいる症状が見られ、そのうちの三
人にはまだ息はあったが、この部屋の住人であるフェリックス・ヘイは細身の刃で背中から刺さ
れてすでに事切れていた。そして奇妙なことに、息のある三人のポケットやハンドバッグには、
四つの時計、目覚まし時計のベルの仕掛け、凸レンズ、生石灰と燐の瓶などの品々が入っていた。
事件の捜査を開始したロンドン警視庁のハンフリー・マスターズ首席警部は、奇妙な事件の解明
のため、ヘンリー・メリヴェール卿を呼び寄せる。 ≫
本格ミステリ黄金時代の力作!
★これは反則技などではありません。ミステリの名匠が繰り出した離れ業なのです!(山口雅也 )
↑
とあります。
カーター・ディクスンは折に触れ何度か読んでいましたが、最近はすっかり霧の彼方になりました。
時にはオーソドックスなミステリにふれて、ヘンリー・メリヴェール卿の活躍を楽しみたいと思い
ます。
※ 『吸血鬼の仮面』「名探偵オーウェン・バーンズ」シリーズ5
ポール・アルテ(著、イラスト)、平岡敦(翻訳)
行船文化 2023年6月28日発売
【内容概略】
≪森深い田舎の小さな村・クレヴァレイはパニックに陥っていた。夜ごと目撃される謎のマントの
怪人と、幽霊騒動。甦ったと噂される女の棺を検めるために納骨堂が暴かれた時、恐慌は頂点に達
した。一年半前に死んだはずの女の亡骸は、最近まで生きていたように瑞々しかったのだ。
一方、ロンドンでは名探偵オーウェン・バーンズのもとに、ある老人の変死事件が持ち込まれる。
彼は五年前の迷宮入り事件に関わっており、口封じに殺された可能性があるというのだ。それは、
降霊術に熱中していた資産家の老女が密室で殺害された怪事件だった。
ふたつの事件はやがてひとりの男、クレヴァレイの住民たちから吸血鬼だと噂されるロシアから
やって来た伯爵に収束し――因習の村の謎めいた犯罪を美学探偵が解き明かす、シリーズ邦訳第
5作!
クレヴァレイ村で夜ごと目撃される謎の怪人と幽霊騒動。一方、ロンドンでは名探偵オーウェン・
バーンズのもとに老人の変死事件が持ち込まれる。彼は5年前の迷宮入り事件に関わっており、口
封じに殺された可能性があるというのだ。≫
名探偵バーンズ × 吸血鬼伝説。
不可能犯罪ミステリのファンが望むものが、この1冊にみっしり詰まっている。
――作家 有栖川有栖
↑
との心惹かれる素敵な紹介文があります。
ポール・アルテの作品は何作か読んでいますが、今作は吸血鬼伝説にも触れた異色作の様です。
過去作同様、アルテ自身のイラストも含まれている様で、この点も興味あるところです。
★ ポール・アルテ作品で感想を書いたのは下記のみですが・・・・
↓
「あやかしの裏通り」(名探偵オーウェン・バーンズ)ポール・アルテ著
※ 『三人書房』柳川一
東京創元社 2023年7月28日発売
【内容概略】
≪大正八年東京・本郷区駒込団子坂、平井太郎は弟二人とともに《三人書房》という古書店を開く。
二年に満たない、わずかな期間で閉業を余儀なくされたが、店には松井須磨子の遺書らしい手紙を
はじめ、奇妙な謎が次々と持ち込まれた──。同時代を生きた、宮沢賢治や宮武外骨、横山大観、
高村光太郎たちとの交流と不可解な事件の数々を、若き日の平井太郎=江戸川乱歩の姿を通じて
描く。第十八回ミステリーズ!新人賞受賞作「三人書房」を含む連作集。
乱歩デビュー作「二銭銅貨」発表から百年の年に贈る、滋味深いミステリ。≫
「二銭銅貨」発表から100年。
若き日の江戸川乱歩が営む、
古書店《三人書房》に持ち込まれる謎の数々
71歳の注目作家デビュー!
第18回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む、
地味深い連作集
以前から気になっていた作品です。
若き日の江戸川乱歩を中心にして 同時代に生きた作家達が活躍するミステリ。
設定、時代背景色々心惹かれる作品です。
(source : 行船文化、国書刊行会、東京創元社 & etc.)
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