ヌーおぢさんは投稿する

ネタが尽きるまでで始まり、現在に間延びしている・・・

日本ハワイ移民資料館:周防大島

2011-10-14 04:00:00 | レジャー/イベント
山口県周防大島の「日本ハワイ移民資料館」は日本の移民歴史を語ってくれる。

最近の日本で「移民」は不可思議な言葉といえる。

明治時代にかなりの移民数を出している。




この建物は明治後半にハワイへ渡った、大島出身の福元長右衛門の建てた家。

その子供に当たる方も80代という年齢に。


玄関を上がり框の右手が受付とおみやげコーナー。

マカダミアンナッツがあった!




大きいとはいえないが中庭がある。池は左官さんが修理していた。



当時のハワイの日本用教科書、雑誌、配布物なども展示。

近代のハワイの紹介もある。




和風の応接室もある。当時としては画期的な感じだろう。




ハワイ移民といえば、私の曽祖父が経験している。

失敗して帰ってきたようだが・・・


移民にも「官約移民」「自由移民」の2種がある。

1900年までの国や民間企業の斡旋での移民を「官約移民」、

1900年以降の移民を自由移民とに分けられており、規約上の優遇措置が。

実際は不履行も多かったらしい。

我が曽祖父は自由移民の立場で行ったようだ。



当時の日本の台所といえば土間のたたきだが、これは床レベルの近代的キッチン。

風呂は木製でなく、タイル貼りというのが凄い。




階段の傾斜も緩やかで、当時としては珍しいピアノや帰国時に持参した生活品や衣類。

これを見ると流石、分限者である。



夕方16:00頃に寄ったが、入館者は私たちを含め2組だった。

スタッフの方がハワイ移民・福元家・周防大島関連など色々と話をして頂いた。



写真もパノラマで見応えがある。当時の風俗や生活も分かる。



移民制度の是非と効用は別として、現実的に成功者の実例がここに存する。

これが歴史資料として存在するので後世に役立つ。



福元氏は成功を収め帰国(1928年:昭和3年)して、故郷を終の住処に。時に40代だった。

分限者と言われるが本人はどう思っていたのだろうか

兎も角、この地にその成果を見せ付けたのは事実である。



井戸も立派だ。




周防大島はその移民関連で町とハワイとで姉妹提携を。

以前、サザンセトに宿泊したときに、英語で話すアロハ着姿の日系高齢者の方々を見かけた。

これぞ姉妹都市!交流!という感だった。




当時としての先進的生活を、日本人的な和風に取り入れた建築家屋。

なかなかの見応えを感じた。




少し小高いところにあり、眺望もそこそこある。

場所は少し分かりづらいかも。




日本ハワイ移民資料館

〒742-2103 山口県大島郡周防大島町大字西屋代2144番地

TEL 0820-74-4082

開館 9:30~16:30

休館日 月曜日(月曜日が祝日の時は翌日) 12月29日~1月3日

入館料 大人 400円  小人(小・中学生)200円