徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

春の水

2005-03-07 21:27:50 | その他
「湧くからに 流るるからに 春の水」
 我が家の前の道路はJRの上熊本駅から京町台を越えて、熊本市街地へ通じる通称「新坂」と呼ばれている。江戸時代の街図を見てもまだこの道はないので、明治時代に入ってから出来たらしい。明治29年、松山から熊本の五高(今の熊本大学)へ赴任した夏目漱石は、池田駅(今の上熊本駅)で降りた後、人力車でこの新坂にさしかかり、熊本市内を一望して「森の都」と言ったという伝説が残っている。これには異説もあって定かではない。冒頭の一句は、その漱石の明治31年の作と言われている。水前寺成趣園の池を見た漱石が、阿蘇の伏流水である清水が、こんこんと湧き出ているさまを詠んだものであるが、水前寺の池も今は水量が減ってしまい、かつての面影はない。漱石がこれを見たら何と詠むのだろう。

ブログの急増

2005-03-06 20:05:21 | その他
 昨日の夕刊にブログの急増が取り上げられていた。ネットの革命だそうだ。ホンマかいな!?従来のホームページ作成とは比較にならないほど簡単にできるとあった。たしかに投稿するだけなら、短い文章が打てれば簡単にできる。しかし、それはオーダーメイドのスキンを使えばの話である。いくつかのテンプレートを渡り歩いたあげく、オリジナルのスキンを作りたくなる。そうなるとさあ大変。ほこりをかぶっていたHTMLやCSSの参考書を引っ張り出す羽目に。何だかインターネットの草創期に逆戻りした感じだ。いやまさにブログ自体がネットをプリミティブな使い方に戻そうというムーブメントなのかもしれない。

インフルエンザ

2005-03-05 20:59:22 | その他
 インフルエンザが流行っているらしい。我が家も風邪っぴきだらけで、長男は38度の熱を押してソウルへ出張した。私と三男もグズグズして過ごしている。脳天気な姉夫婦は関西・関東方面へシルバームーンとしゃれ込んでいるが、パーカにサンダル履きという出で立ちだったので、さすがに「それはないだろう」と母と私の妻が駅までコートを持って追っかけた。案の定、東京は大雪で、家では大笑いしているところだ。

責任能力っていったい何?

2005-03-04 21:58:28 | その他
 大阪・寝屋川市の小学校教職員3人が殺傷された事件の少年は簡易精神鑑定の結果、「責任能力あり」と認定されたらしい。当たり前だ。最近は殺人事件が起きるたびに「責任能力は…」という話が新聞やテレビで言われるが、いったいいつ頃からこの「責任能力」なんて変な言葉が使われ始めたのだろう。どっかの偽善弁護士が言い始めたに違いない。かつて関わっていた人権問題の経験から言うと、だいたい人権活動家には偽善者が多い。弁護士が自分の家族が殺された時に、加害者の責任能力を考えるだろうか。所詮、ひと事なのだ。オウムに殺された坂本弁護士に聞いてみたい。「あなたは、あなた方一家を殺したオウムの連中がマインドコントロールされていたとしたら、彼らの責任能力を考慮しますか?」と。

大スターの時代

2005-03-03 21:22:17 | その他
 今年のアカデミー賞が発表された。どの作品もまだ観ていないが、このところ授賞式のたびに感じるのは、男優も女優も監督もみんな小物ばっかりだなぁ、という印象だ。50年代、60年代のハリウッド全盛期の頃の大スターたちの真似をして、一所懸命背伸びをしているって感じだ。決して今のスターたちが嫌いというわけではない。ジョニー・デップ(間違ってもディップと言わないように…)もディカプリオも結構好きな俳優で、二人が共演した「ギルバート・グレイプ」なんかはお気に入りの一本だ。でもかつての大スターたちとはオーラの発し方が違う。ジョン・ウェイン、ゲーリー・クーパー、オードリー・ヘプバーン、エリザベス・テイラー等々、そこにいるだけで圧倒されるような存在感があった。これはハリウッドのスターシステムが変わったから仕方のないことなのかもしれない。でも、あのサーチライトに照らされる大スターたちの時代が妙になつかしい。ギルバート・グレイプ

西武王国の没落

2005-03-03 02:01:56 | その他
 西武鉄道グループの株疑惑問題は、グループの総帥、堤義明氏の失脚という事態になり、西武王国の没落を招きそうな状況です。私は個人的には西武という名前には今まで好印象を持っていただけに複雑な心境です。ライオンズが福岡から所沢に来たのは、私が東京に転勤した時期とほとんど同じで、私の住んだ小平は所沢とは目と鼻の先だったこともあり、立ち上がりの頃から友の会に入って西武球場へ応援にもよく行きました。連戦連敗の弱小チームから巨人をコテンパンにやっつけた黄金時代までつぶさに観てきました。また会社帰りには、よく品川プリンスホテルでアイスホッケーの試合を観て帰ったものです。外部から見ていると、その体育会的な社風が非常に好ましいものに写っていました。また、堤氏および西武グループが日本のスポーツ界に多大な貢献をしてきたことは認めざるを得ません。あの見事なまでの統率と組織力が、経営の根幹で誤まった方向に働いてしまったと思うと残念でなりません。