今年のアカデミー賞が発表された。どの作品もまだ観ていないが、このところ授賞式のたびに感じるのは、男優も女優も監督もみんな小物ばっかりだなぁ、という印象だ。50年代、60年代のハリウッド全盛期の頃の大スターたちの真似をして、一所懸命背伸びをしているって感じだ。決して今のスターたちが嫌いというわけではない。ジョニー・デップ(間違ってもディップと言わないように…)もディカプリオも結構好きな俳優で、二人が共演した「ギルバート・グレイプ」なんかはお気に入りの一本だ。でもかつての大スターたちとはオーラの発し方が違う。ジョン・ウェイン、ゲーリー・クーパー、オードリー・ヘプバーン、エリザベス・テイラー等々、そこにいるだけで圧倒されるような存在感があった。これはハリウッドのスターシステムが変わったから仕方のないことなのかもしれない。でも、あのサーチライトに照らされる大スターたちの時代が妙になつかしい。ギルバート・グレイプ
西武鉄道グループの株疑惑問題は、グループの総帥、堤義明氏の失脚という事態になり、西武王国の没落を招きそうな状況です。私は個人的には西武という名前には今まで好印象を持っていただけに複雑な心境です。ライオンズが福岡から所沢に来たのは、私が東京に転勤した時期とほとんど同じで、私の住んだ小平は所沢とは目と鼻の先だったこともあり、立ち上がりの頃から友の会に入って西武球場へ応援にもよく行きました。連戦連敗の弱小チームから巨人をコテンパンにやっつけた黄金時代までつぶさに観てきました。また会社帰りには、よく品川プリンスホテルでアイスホッケーの試合を観て帰ったものです。外部から見ていると、その体育会的な社風が非常に好ましいものに写っていました。また、堤氏および西武グループが日本のスポーツ界に多大な貢献をしてきたことは認めざるを得ません。あの見事なまでの統率と組織力が、経営の根幹で誤まった方向に働いてしまったと思うと残念でなりません。