徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

藤本喜代則さんの「藤寿三番叟」

2020-03-19 20:35:27 | 音楽芸能
 熊本城本丸御殿などで開催されていた「春の宴」や「秋夜の宴」などの映像をYouTubeに投稿し始めてからやがて10年になる。本丸御殿の復旧工事が完了するのは何十年後かになるかもしれないし、同じような催しは二度と見られないかもしれない。そう考えると古い映像をこのまま埋もれさせてしまうのは惜しいので、新たに歌詞を付けて再アップする作業を進めている。
 そんな映像の中に藤本流三味線の師範である藤本喜代則さんが演奏された曲が数多く含まれている。当時、喜代則さんは少女舞踊団ザ・わらべを主宰されている中村花誠さんのところで囃子方の勉強をしておられたので、ザ・わらべの舞台ではいつも地方として唄や三味線を演奏された。映像に歌詞を付けるにあたり、喜代則さんに歌詞のご教示をお願いした。すると綺麗な字で丁寧に手書きされた歌詞集をお送りいただいた。恐縮の至りだ。
 そんな喜代則さんの唄と演奏の中で、最も印象深い曲が下の「藤寿三番叟」である。この曲は藤本流の祝儀曲で家元の二代目藤本琇丈さんの作詞作曲。喜代則さんの素晴らしい唄と三味線に圧倒されたことを思い出す。




    2011年4月15日 熊本城本丸御殿 春の宴
    立方:少女舞踊団ザ・わらべ
    地方:藤本喜代則と喜代則社中・中村花誠社中


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2 コメント

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Unknown (小父さん)
2020-03-19 22:31:43
コロナばかりを見聞きしている中・・・

それらを忘れて、6分19秒の優雅な舞と謡いにお囃子に癒されました。

有難うございました。
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Re:小父さん様 (FUSA)
2020-03-20 09:53:45
全く仰るとおりです。
テレビをつけると聞こえてくるのは「コロナ、コロナ・・・」。おまけにあのクレーターのような気持の悪い映像を繰り返し見せられて… ウンザリです。

この舞のもとになった能楽の「式三番」は悪霊を鎮め、人々を祓い清める舞ですので今こそ見るべきなのかもしれませんね。(^_^.)
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