徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

幸せな家族の肖像 ~ トニー・カーティス ~

2010-10-01 13:44:14 | 映画
 昨日は池内淳子さんの訃報も伝えられたりして、このところ、映画人の訃報が相次いでいる。中でもトニー・カーティスについては複雑な思いを禁じえない。僕らの少年時代、彼は二枚目スターの代表だった。出演作もよく見た。「スクリーン」などの映画雑誌に度々家族で登場する彼の姿は幸せに満ちていた。チャールトン・ヘストン一家やシャーリー・マクレーン一家などと並んで、理想的なファミリーとして紹介されていた。それが一変したのは、1962年の「隊長ブーリバ」だ。彼はこの映画で共演した、僕らのアイドルだったクリスティーネ・カウフマンと不倫をした。そして家族を捨て、彼女のもとへ走った。「隊長ブーリバ」を最後に、僕は彼の出演した映画は一本も見ていない。しかし、もう何も言うまい。二人の可愛い娘はそれぞれ女優になり、特に次女のジェイミー・リーは「トゥルーライズ」でシュワちゃんをたじたじとさせる人気女優になった。彼の現世での罪業もきっと許されるだろう。今頃きっと、6年前ひと足先に逝ったジャネット・リーにとっちめられているに違いない。


左からケリー(長女)、ジェイミー・リー(次女)、トニー、ジャネット(元妻)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。