日本人の顔が変わってきたとよく言われる。衣食住の生活様式の変化によるものか、小顔になり、欧米化してきたとか。しかし、一方では個性が無くなってきたようにも思う。特に俳優の顔を見ているとそれを強く感じる。端的な表現をすると、怖い顔がいなくなった。往年の男優・女優には素顔が怖い人がいくらもいた。下に挙げた3人の例でもわかるが、いずれも個性的でパンチが利いている。3人の当時の年齢と、現在、同年代の俳優さんを比べてみるとわかる。今の俳優さんたちが子どもっぽく見えるはずだ。今の若い人たちはたしかにスタイルもルックスもいい。しかし、こと俳優という職業に限って言うなら、必ずしもそれが利点とはなっていないのではないだろうか。ブサイクなオヤジのひがみにすぎないが。
京マチ子「雨月物語(1953)」29歳の時
三船敏郎「蜘蛛巣城(1957)」36歳の時
岸惠子「おとうと(1960)」28歳の時
京マチ子「雨月物語(1953)」29歳の時
三船敏郎「蜘蛛巣城(1957)」36歳の時
岸惠子「おとうと(1960)」28歳の時