徒然なか話

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ブリジット・バルドーの「裸で御免なさい」

2013-09-30 21:21:02 | 映画
 昨夜、BS11でブリジット・バルドーの「裸で御免なさい」をやっていた。たしか小学校6年か中学1年の時以来だから、実に52、3年ぶりに見た。その当時、熊本市内で最もメジャーな映画館だった通町筋の大劇で見た。といってもこの映画を見に行ったわけではなく、その頃は必ず2本立てだったから、おそらく西部劇か何かを見るついでに見たと思う。同じようなパターンで添え物だったフランスやイタリアの映画を結構たくさん見ている。50年以上も経つとこちらの観る眼が変わっているからむしろ添え物だった映画たちが妙になつかしい。
 さて、この「裸で御免なさい」は“BB=ベベ”(当時ブリジット・バルドーはこう呼ばれていた)の23歳の頃の作品で、世界的な彼女の人気を決定づけた作品と言える。実は僕は当時、彼女と同世代の「ミレーヌ・ドモンジョ」派だったのだが、あらためて“ベベ”を見ると、その小悪魔的な魅力に惹きつけられる。映画そのものはゆる~いコメディなのだけれど、ストリップコンテストに仮面をつけて出場する“ベベ”が、イタリア娘の“ソフィア”を名乗るシーンは同世代のソフィア・ローレンをパロっているのがわかってクスッとくるし、「ローマの休日」を思わせるシーンもあったりで、なかなか小洒落たコメディになっている。共同脚本を担当しているのが当時の“ベベ”の夫、ロジェ・バディムだから、きっと彼女の魅力は知り尽くしていた上で書かれた脚本なのだろう。


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