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徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

地震とハーン

2023-04-17 23:20:09 | 歴史
 熊本地震本震からちょうど7年の昨夜、地震があった。7年前の悪夢が甦った。幸い短時間で収まったが、南区辺りが震度3だったようだ。一瞬、明治熊本地震のことが頭をよぎった。明治22年7月28日(1889)に発生した明治熊本地震から5年後の明治27年8月8日(1894)再び熊本は大きな地震に見舞われている。今またそれが再現するのではないかという危惧が常に頭の片隅にある。
 明治27年の地震の時、五高の教師として熊本にいたラフカディオ・ハーンは熊本二番目の坪井西堀端の家に住んでいた。友人の東京帝大教授バジル・ホール・チェンバレンへの手紙で「阿蘇が爆発して地震が頻発し、庭で夜を明かした…」と書き送っている。この頃は日清戦争が始まったばかりで、ハーンは全国から熊本に結集する若い兵士の姿や錦山神社(加藤神社)や藤崎八旛宮などにおいて必勝祈願に湧き立つ熊本の様子を「願望成就(A Wish Fulfilled)」に著している。


新堀時代の加藤神社(明治7年~昭和37年)