徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

春日ぼうぶら

2019-10-11 22:34:02 | 熊本
 知人より民謡「おてもやん」でおなじみの「春日ぼうぶら」をいただく。「春日ぼうぶら」とは、かつて春日村で広く栽培されていたかぼちゃの一種。
 その昔、ポルトガルから伝来した野菜「abobora(アボボル)」が語源だという。今では旧春日村の周辺もJR熊本駅を中心に開発が進み、「春日ぼうぶら」を栽培する農家もほとんど姿を消したが、「春日ぼうぶら保存会」の活動などにより復興が進められ、今では肥後野菜の一つに指定されている。
 「おてもやん」に歌われる「春日ぼうぶらどん」というのは、古桶屋町の普賢寺で行われる夜聴聞の日、参道や境内にたむろする多くの若者たちのなかの、着物の裾をまくった品のない男たちのことを「春日ぼうぶら」にたとえた比喩表現で、やや卑猥な匂いもするが、作者の永田イネ一流のユーモアセンスを感じる。
 僕も知ったかぶりして語っているが、実は「春日ぼうぶら」はまだ食べたことがない。せっかく戴いたので、その味を確かめてみたい。