徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

御田植祭のころ

2017-05-14 20:56:50 | 歴史
 各地で「御田植祭」が行われる季節になった。
 「豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)」と「記紀」に謳われた日本の国は、農業を抜きにしてその歴史や文化は語れない。日本で農業が行われるようになったのは、大陸から稲作の技術が伝わってきた弥生時代のことだといわれている。
 今日行なわれている「御田植祭」は平安時代に始まった「田遊び」がルーツといわれている。「遊び」とは「歌舞」のことで、田の神を祀って田植歌を歌い踊りながら、田植えを模擬的に行ない、豊穣を祈願する農耕神事である。また、日本の伝統芸能のほとんどが農耕神事から始まったといわれており、今日から夏場所が始まった大相撲も例外ではない。


2014年6月7日 熊本城稲荷神社神田・御田植祭