2月7日から熊日新聞で夏目漱石の「草枕」の連載が始まった。もう何度も読んでいるのに妙に新鮮に感じる。今週は第1章の終わりまで行きそうだ。「おい」と声を掛けたが返事がない。で始まる第2章に入ると、峠の茶屋での婆さんとのやりとりがある。そこでは第1章で予告した能への見立てが行われる。見立てる能は世阿弥の「高砂」。この「高砂」という能でワキで登場するのが阿蘇神社の神主友成。都見物の途中、従者を連れて高砂の浦に立ち寄るという設定だ。漱石が意図したわけではないのだろうが、ここにも熊本ゆかりの人物が登場するのである。この「高砂」、舞囃子では何度も見ているのだが、肝心の能ではまだ見ていない。
そしてこの謡曲「高砂」から詞章を借りているのが九州系地歌「尾上の松」。22日に森都心プラザで行われる「邦楽新鋭展」では、この「尾上の松」も演奏されることになっている。 これもまた楽しみである。
そしてこの謡曲「高砂」から詞章を借りているのが九州系地歌「尾上の松」。22日に森都心プラザで行われる「邦楽新鋭展」では、この「尾上の松」も演奏されることになっている。 これもまた楽しみである。