徒然なか話

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細川ガラシャはなぜ すごいのか・・・

2013-05-09 15:32:22 | 歴史
 津々堂さんのブログ「津々堂のたわごと日録」では、「綿考輯録(めんこうしゅうろく)=肥後熊本藩主細川氏の家史」に書かれた細川ガラシャ夫人自害の経緯に関する記述を活字化して連載中である。興味がある方はぜひご一読をお勧めしたい。
 このガラシャ夫人について、昭和13年(1938)に出版された「日本女性文化史(全国高等女学校長協会編)」では、日本の女性史上、特筆すべき存在として一つの章を設け、53頁にわたる満江巌氏の解説を掲載している。その一部を紹介すると

 数多き日本婦人の中から、何故に、細川ガラシャを日本婦人の典型とするのであるか。それは単に武士の妻として貞節を守ったからではない。困難の中に些かも動ぜず、妻として、母として、身を処したからでもない。かかる事は、当時の婦人には、さして珍しき事ではなかった。今ここに敢えて叫ぼうとするは、ガラシャが、在来の婦人道徳を破って、新しい道を歩んだからである。日本婦人の新しい道の開拓者として、身を以って闘い抜いたからである。ガラシャに於いて初めて、真理の為に生きんとする日本女性の雄々しい姿が明らかにされた。真理の前には一歩も譲らなかった。

 熊本ゆかりの人物について僕らはもっと知るべきだ。

※イラスト:KKT開局30周年記念番組「花も花なれ 人も人なれ ~細川ガラシャの真実~」より