徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

新しいステージに入った“わらべ”の芸

2013-05-05 22:56:09 | 音楽芸能
 5月3日(金)に水前寺成趣園の能楽殿で行なわれた「江津湖物語と水前寺をどり」において“ザ・わらべ & こわらべ” が初披露した「天神さん」を見ながら、彼女らの芸が新しいステージ(段階)に入ったことを実感した。
 この演目は落語の「狸賽(たぬさい)」をもとに横笛の名手、二世藤舎名生(とうしゃめいしょう)さんが創作した長唄。今回、中村花誠さんの振付で舞踊化したものだが、もとが落語だからその表現には狂言的な要素も加わる。これまでも彼女らの演目には「桃太郎」や「だるま踊り」など同系統のものはあったが、このように17分にもおよぶ長編で多彩な表現を要求される演目はおそらく初めてだろう。特に子ダヌキを演じた上村文乃ちゃんは実に巧みな表現で新境地を開いたように見受けた。今後さらにどんな進化を見せてくれるかますます楽しみになってきた。

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上村文乃ちゃん(左)と中村くるみちゃん