徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

夏目漱石 「すみれほどの小さき人・・・」

2009-08-30 13:27:30 | その他
 今朝起きたのは6時半だった。選挙の投票所が開くのが7時なので、最初の投票箱の内部確認とやらを一度見てやろうと思い、開く10分ほど前に行った。既に2人が先に並んでいた。7時になると同時に先頭に並んでいた方が、選挙立会人と一緒に投票箱の内部を確認する光景を見ることができた。
 投票所となった京陵中学校から帰る時、学校の前を通る県道沿いに設置された夏目漱石の句碑をじっくり眺めてみた。この道は、明治29年4月、第五高等学校の英語教師として赴任した夏目漱石が、人力車に乗って通った道で、道沿いにはそれを記念する句碑や記念碑などが建てられている。

「すみれ程の 小さき人に 生れた志」(漱石 明治30年)

 正岡子規に送った40句の中の一つとされるこの句は、文献などによれば「すみれ程な・・・」となっているが、この句碑ではどう見ても「すみれ程の・・・」としか読めない。僕の気のせいだろうか。それはさておき、漱石ほどの大文豪が、小さくひっそりと生きたいという願望があったなんて意外だ。