徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

バリー・ボンズのホームラン記録

2007-08-09 15:59:22 | スポーツ一般
 バリー・ボンズは今日もホームランを打ち、生涯本数を757本に伸ばした。私は彼の父、ボビー・ボンズと同世代なので、いつもあのボビー・ボンズの息子という眼で見てしまう。残念なのは、バリー・ボンズには常に“ステロイド疑惑”が付いてまわることだ。アメリカ国内でも彼の記録には賞賛と非難があいなかばする。9年前、マーク・マグワイアが年間ホームラン70本という当時の新記録を樹立した。彼もまた“ステロイド疑惑”の渦中にあったが、当時はメジャーリーグがステロイドを禁止薬物に指定しておらず、本人もなかばカミングアウトしたような状況でも、バリー・ボンズほどの非難は起きなかった。これは、マグワイアが白人であり、ボンズが黒人であることも影響していることは否定できない。
 ボンズを擁護するメジャーリーガーたちは、ボンズの打撃技術は“ステロイド”とは関係ないと言う。しかし、そうだろうか?彼のあの、軸足に体重を残したまま、くるりと回転だけで打つホームラン技術は、やはり並外れたパワーがなければ実現できなかったのではないだろうか。84年に日米大学野球で来日した時のマグワイアはヒョローっとした体型だったのに、数年後、オークランド・アスレチックスでホームランを量産し始めた頃のマグワイアは別人のようなマッチョマンに変身していた。ボンズもまた、ボビー・ボンズの息子ということで鳴り物入りでピッツバーグ・パイレーツに入った時は、まるでイチローのように細身で攻走守そろった選手だった。今日のボンズとは別人のようだ。真相はわからない。わからないが、ボンズの身体に通常では考えられないような変化が起こり、今日の彼の技術は、その変化と無関係とは言い切れないことだけは確かなようだ。