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絶望しすぎず 希望も持ちすぎず

2009年09月10日 | Weblog
絶望しすぎず 希望も持ちすぎず
            大江健三郎

大江健三郎さんが1994年ノーベル賞受賞記念の講演でのことばです
重度の障害を持って生まれてきた息子さんのことについてふれて おっしゃったそうです

「幼いとき 彼は野鳥の歌にのみ反応を示し 人間の声 言葉には無反応でした 六歳の夏をすごしに出かけた山小屋で 木立の向こうの湖からクイナのつがいの声が聞こえたとき 野鳥の歌を録音したレコードの解説者のアクセントで『クイナ、です』と言ったのが 彼が人間の言葉を話した最初でした それをきっかけとして 彼と私たちの言語コミュニケーションは始まったのです」

世界がまだ始まったばかりの頃 地上にはカラスがいて 地面に落ちているマメをついばむのに 暗くてなかなか餌が見つからない カラスは「この世に光があったらどんなに餌をひろうのがやさしいだろう」と思ったとたんに世界に光が生まれたというイヌイットの寓話から 息子さんは 光と名づけられました

光さんは 13歳から作曲をはじめて ゴールデンディスク賞も受賞されています
鳥と語ることから コミュニケーションをはじめた彼だからこそ
人の心をなごませる やさしい響きの曲を作ることが出来るのだと思います

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんはです。^±^ノ (てくっぺ)
2009-09-11 01:53:04
>絶望しすぎず 希望も持ちすぎず

いいお言葉ですよね。^±^

自然体で、ってことなんですね。^±^
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Unknown (YUKIDARUMA)
2009-09-11 19:42:34
すてきなお話をありがとうございました。

生まれてきてから、明るい光を当然のように思ってましたけど、、、イヌイットも光君のことも、、、あらためて感動です。
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てくっぺさんへ (norinorimiffy)
2009-09-11 20:44:11
コメントありがとうございます
淡々とあるがままにが 理想なんですが
なかなか・・・
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YUKIDARUMAさんへ (norinorimiffy)
2009-09-11 20:49:02
コメントありがとうございます
そうですね
当たり前だと思っていたことが
かけがえのないものだと思うとき
世界が ぱーっと広がります
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