norinorimiffyの日記

きょう
だれかに ちょっと聞いて欲しいお話
お届けします  

わたしがわたしになるために

2016年07月21日 | 詩 etc.

今日から 夏休み

二人の息子たちが 社会人になった我が家では あまり関係がありませんが

我が家は小学校の向かいにあるため いつも蝉の声をかき消すほどの 登校時の賑やかさが今日はなく

「あぁ 夏休みに入ったのだな~」と 実感。

 

先日 ふと こんな詩に出会いました。

1) 独り言  をさ はるみ

わたしが わたしに なるために 
じんせいの しっぱいも ひつようでした 
むだな くろうも ほねおりも
みんな とおとい けいけんでした

わたしが わたしになれた いま


あるお寺が発行されているパンフレットに この詩はありました。

調べてみると 詩はもうすこし続き こんな風に結ばれていました。

 

すべて あなたの おかげです
おんじんたちに 掌(て)をあわせ
ありがとう ございましたと ひとりごと


失敗すればやり直せばよいと 若いころは思っていました。

年齢を重ねて 失敗してもやり直すことが難しいと思うことが増えてきました。

でも

無駄だと思ったことも いらぬ苦労をしたと思ったことも 必要だったのだと・・・。

わたしがわたしになるために。

 

 


たなばた

2016年07月07日 | 日常

天の川 楫(かぢ)の音聞こゆ 彦星と 織女(たなばたつめ)と 今夕(こよひ)逢ふらしも
  ~作者未詳 万葉集 巻10-2029

今日は 七夕 七夕といえば いろいろありますが 今回は 万葉集からアプローチしようと思いました。

万葉集 七夕 で検索すると 知りたいことがたくさん出てきます。  

ひと昔まえならば 書物をたどり 図書館めぐりをしなければわからなかった内容が

家の中でキーをたたけば すぐに出てくる今の時代。便利になったのはいいけれど 果たしてそれでいいのかな?

それはさておき 最初にご紹介した歌は 検索して最初にたどり着いた歌ですが 夜空に楫の音が聞こえるなんて ロマンチック

あと たのしい万葉集 とかいうサイトもありまして そこを巡ってみると

 

この夕べ 降りくる雨は彦星の 早漕ぐ船の櫂の散沫(ちり)かも

  ~作者未詳 万葉集 巻10-2052

という歌もありました。この夕べに降る雨は 彦星が急いで漕いでいる船の櫂のしずくかも ぐらいの意味だそうです。

 

中学生の頃です。

雨は 織姫と彦星が会えなくて 嘆いている織姫の涙のしずく みたいな話をどこかで聞きかじった私が

友達にその話をしたら 「そんな悲しいことをいうなんて・・・ 雨が降っても雲の上で二人は会っているのよ」なんて諫められたことを思い出します。

世の人が年ごろだという年齢のころの私は 頭でっかちで 七夕の二人の愛の物語も響かない子でした。

なので 彼女がどうして 織姫と彦星が会えないという言葉に それほど反応したのかもよくわからず

「そんなに大事なことなのか」と正直不思議に思ったものでした。

きっと 今の私の方が 彼女の気持ちに寄り添えるのだろうと思います。先ほどの歌も教えたら 喜んでくれたかもしれません

 

もう梅雨はあけたのか 今日も暑くなりそうです。

今宵 空の上で 織姫と彦星は一年ぶりの逢瀬をどのようにして迎えるのか

様々に思いめぐらす 七夕です。

 


「愛燦燦」

2016年07月01日 | 音楽

7月になりました。

ここ2週間ほど ずっと雨が続いていましたが 7月に入るのを待っていたかのように

今日は 夏の日差し 「洗濯物が乾かない」「じめじめして気持ち悪い」といろいろ文句を言っていたけれど

晴れたら晴れたで 「暑い」 勝手なものですね。

 

最近ふと 美空ひばりさんの歌う「愛燦燦」が気になって 歌詞を調べてみたら

最初は 雨潸々(さんさん)から はじまるのですね 好きな歌だし 気になっていたものの

それに気づいたのが ホント最近で 美空ひばりさんの好きな方には申し訳ないです

雨潸々にはじまって 次が風散散(さんざん) そして 愛燦燦につながっていく。

改めて 言葉の美しい 歌詞なんだな~と 思った次第です。

ちなみに 「潸々」は たえまなく 雨が降るさま(小学館日本語新辞典)

「散々」は 程度がはなはだしいさま(三省堂 大辞林) 「燦燦」は 太陽などが光輝くさま(goo辞書) 

雨と愛に 人生の不思議を思い 散々な風に 人生の嬉しさを思う。

もっと 深めていけばいろいろな意味にたどり着くのかもしれませんが

今日は このあたりで・・・・。

ということで 2か月以上 お休みしておりましたが ブログ再開です。またよろしくお願いいたします

 
よかったら 「愛燦燦」。 作詞作曲者である 小椋 佳さんの歌でお楽しみください。

小椋 佳 「愛燦燦」