norinorimiffyの日記

きょう
だれかに ちょっと聞いて欲しいお話
お届けします  

くじけないで

2013年01月21日 | Weblog

 

くじけないで

柴田トヨ

 

ねえ 不幸だなんて

溜息をつかないで

 

陽射しやそよ風は

えこひいきしない

 

夢は

平等に見られるのよ

 

私 辛いことが

あったけれど

生きていてよかった

 

あなたもくじけずに

 

 

今朝の新聞の訃報欄に 優しい笑顔がありました

柴田トヨさん101歳 20日老衰のため死去

2009年に平易な言葉で日常を綴った「くじけないで」を自費出版 2010年に飛鳥新社から出版され

前向きな作風が中高年女性らの共感を集め 詩集では異例の150万部突破のベストセラーとなった

100歳を迎えた 2011年には「百歳」を出版 両作で計200万部を超えた

 

はじめに ご紹介した 「くじけないで」は 詩集「くじけないで」の中の詩です

100年近く生きていれば 辛いこと いっぱいいっぱいあったと思います

だからこそ

 

生きていてよかった

 

という言葉には実感を感じます

 

「くじけないで」には まだまだ素敵な詩がたくさんあります

幾つか ご紹介したいと思います

 

朝はくる

 

一人で生きていく

と 決めた時から

強い女性になったの

でも 大勢の人が

手をさしのべてくれた

素直に甘えることも

勇気だとわかったわ

 

(私は不幸せ・・・・・)

溜息をついている貴方

朝はかならず

やってくる

 

朝陽も

射してくる筈よ

 

素直に甘えることも勇気 朝はかならずやってくる

その言葉に 救われます

 

トヨさんがどんな方だったのか よく知らない私ですが

ちょっとユーモラスで 彼女らしいな と わたしが勝手に思っている詩を 二つご紹介します

 

先生に

 

私を

おばあちゃん と

呼ばないで

「今日は何曜日?」

「9+9は幾つ?」

そんな バカな質問も

しないでほしい

 

「柴田さん

西条八十の詩は

好きですか?

小泉内閣を

どう思います?」

こんな質問なら

うれしいわ

 

 

 

九十六歳の私

 

柴田さん 

なにを考えているの?

ヘルパーさんに

聞かれて

困ってしまいました

 

今の世の中

まちがっている

正さなければ

そう思って

いたからです

 

でも結句溜息をついて

笑うだけでした

 

前向きで おきゃんな柴田さん

向こうでも 詩を書き続けてくださいな

 

ご冥福をお祈りいたします         

                       合掌

 


蝋梅

2013年01月17日 | Weblog

この前の 日曜日

そろそろ 咲いているかな~ と 思い 出かけました

 

いつも 一足先に 春を告げてくれる花

蝋梅(ろうばい)です

花言葉は 先導 先見 慈愛 優しい心

春の先頭に立つ花に ふさわしい花言葉ですね

 

スーパーの店頭に そろそろ 合格を祈願した商品が並びだしました

「そんな季節なんだな~」

たくさんの子ども達 青年たちが

それぞれの岐路に立って 自分の行く先を見つめる季節

自分の進むべき道は ただ一つ

そう思って邁進するのも 大切なことだと思うけれど

いろいろな道があることも 知ってほしい

行き止まっても 必ずどこかで道は拓ける

そう思える 社会であってほしい

 

18年前の今日

生きたくても 生きられなかったたくさんの命に応えるのは

そういう社会だと わたしは思う

 

 

 

 

 

 


雪の日に

2013年01月14日 | Weblog

夕べ眠っているとき

「あ 雨だな・・・」と 夢とうつつの狭間で思っていました

朝 「ちょっとあたたかいな~」と 外を見ると しとしと 雨

「冬の 雨は ちぐはぐ」

そういえば 学生の頃 部室においてあったノートに そんなことを書いていた人がいたなあ と 思い出しました

しばらくして なんだか冷えて来たな~と 思って ふと外を見ると

 

雪が 降ってきました

 

あとから あとから 降ってきて 

あっと言う間に 積もり始めました

 

やっと 大きくなってきた 侘助の蕾にも

葉っぱの上にも

 

雪の日に

吉野 弘

 

雪がはげしく ふりつづける

雪の白さを こらえながら

 

欺きやすい 雪の白さ

誰もが信じる 雪の白さ

信じられている雪は せつない

 

どこに純白の心など あろう

どこに 汚れぬ雪など あろう

 

雪がはげしく ふりつづける

うわべの白さで 輝きながら

うわべの白さを こらえながら

 

雪は 汚れぬものとして

いつまでも白いものとして

空の高みに生まれたのだ

その悲しみを どうふらそう

 

雪はひとたび ふりはじめると

あとからあとから ふりつづく

雪の汚れを かくすため

 

純白を 花びらのように かさねていって

あとからあとから かさねていって

雪の汚れを かくすのだ

 

雪がはげしく ふりつづける

雪はおのれを どうしたら

欺かないで生きられるだろう

それが もはや

みずからの手に負えなくなってしまったかのように

雪ははげしく ふりつづける

 

雪の上に 雪が

その上から 雪が

たとえようのない 重さで

音もなく かさなっていく

かさねられてゆく

かさなってゆく かさねられてゆく

 

学生のころから 続けている合唱

ご紹介した 「雪の日に」は 合唱組曲「心の四季」の中の一つにおさめられています

降ってくる雪を見ながら ふとその旋律が浮かんできました

混声合唱組曲 「心の四季」 より 「雪の日に」 詩 吉野弘 曲 高田三郎


日本の恋とユーミンと

2013年01月10日 | Weblog

わたしが CDを聴く時間

それは 車に乗っている時が ほとんど

家で仕事をしている間も 聴けなくはないのだけれど 鳴らしていても 案外聞こえてなくて・・・

車の中は 個室というせいもあってか 意外に集中して聞くことができます

 

その CDタイム 最近のマイブームは これ

よく宣伝されているので ご存知の方も多いと 思いますが

松任谷由美 40周年記念アルバム です 3枚組のCDで 45曲が収録されています

このCDをかけて たまに同世代の友達を 車に乗せると

「ユーミン?」と みな一様に 電撃に打たれたようにつぶやき

「いいね~」 と 拍手をします

わたしたち ?十代の女性にとって 彼女は永遠の憧れ なのかもしれません

かなり昔の歌も 入っているのですが 不思議と彼女の歌は色あせない(違う世代の方々にはどうなのかわかりませんが

いつも 新鮮な衝撃で 心の扉をたたいてきます

 

今日も運転していると ルージュの伝言が聞こえてきました

この歌を聞くと 必ず思い出す風景

夫と一緒に 「魔女の宅急便」の映画を見に行ったこと

確かに 長男がお腹にいたと思います

魔女のキキが箒に乗っているオープニングのバックにこの曲が流れました

特徴ある リズミカルなイントロが とても心に響いたことを 思い出します

 

ユーミンが ちょっとでも好きな方なら お薦めのCDです

 

このCDに 収められているそれぞれの曲の動画が見られるサイトがありました

どの曲も 一部だけですが 楽しめます よかったら お聴きください日本の恋と ユーミンと

 

 

 


つぼみ

2013年01月08日 | Weblog

我が家の花壇には ずっと前に水仙が植えられていて

いつも 冬になると芽をだし 葉を伸ばしはじめます

ところが 葉はしっかり伸びるのですが 肝心の花芽がなかなか出ず

いつも 花の茎が 1~2本出るきりで

こんなにしっかり葉が出るのに どうして花芽は少ないのだろう・・・ と いつも思っていました

昨年の春 友達となぜか水仙の話になりました

「うちの水仙 毎年葉はでるんだけど なかなか花が咲かないのよ」

「もしかして 花が終わった後 葉が気になって 刈っていない?」

「刈ってるけど」

「それがだめなのよ 夏になって葉がしなびて汚くなっても そのまま放っておくの そうしたら来年しっかり咲くわよ」

「へ~ そうなの」

「そうよ 汚くなって気になるだろうけど 見て見ぬふりして放っておくの わかった?」

「ふ~ん」

そうは言っても 半信半疑 でも よく考えてみたら 

淡路島の水仙郷とか よく咲いているけれど 毎年夏になったら あのたくさんの水仙を誰かが刈っているのかと思うと

とても そんな手間をかけているとは思えない・・・

「ようし! 今年は刈らないぞ」と決心しました

もとより 花なのか草なのかよくわからない花壇 水仙の葉っぱが しなびようがどうしようが そんなに気にならないし

それに 放っておく のは わたしの十八番 得意中の得意

水仙は夏の間も放置され いつの間にか葉もなくなり 冬を迎えました

例年のごとく 葉が出てきました

我が家の水仙は いつも咲くのが遅いので 花芽が出てくるのなら そろそろかな~と思って 見てみると・・・

 はい しっかり出ていました

しかも 一つじゃなくて 幾つも 明らかに例年よりもたくさん 花芽が出ています

教えてくれたお友達に 感謝 感謝です

 

気をつけて 見てみると 他にもいろいろ花芽や蕾がでていました

 これは 侘助 毎年ピンクの花を咲かせる私のお気に入りです

 木瓜の花芽です 真っ赤な花を咲かせます

 これは 沈丁花 とってもいい香りがしますよね

 

寒い冬のさなかでも こうして着々と花を咲かせる準備をしている

本当に 生き物の不思議には 頭がさがります

 

星野富弘(速さのちがう時計より)

待つこと

耐えること

花のつぼみ

・・・・みんな似ている

みんな

明るい方を

向いている

 

 


咲いている花

2013年01月07日 | Weblog

今日は お天気が良くて ほっこりあたたかでした

冬といえば 枯れた木々や草花を 思いますが

我が家のまわりに 咲いている花

 

花壇の隅 あたたかなピンク色

ずいぶん前に植えた花だと思うのですが 他の草花に気圧されて忘れ去られていました

冬になって 周りの草花が枯れて陽が差し 思わず目を覚ましたらしい

オキザリス 花言葉は 輝く心 母親の優しさ 喜び

 

プランターでは・・・

プリムラジュリアン

寒い中でも しっかり咲くジュリアンは 私の好きな花です

花言葉は 運命を開く この花言葉を知ってからは ますます好きになりました

 

花壇の近くで 咲いていた お日様色の花

ご存知 たんぽぽ

名前も 花の形も色も 愛さずにはいられない 強くて愛らしい花

 

ポポン・・・

まどみちお

 

タンポポは いつも

ポポン・・・と咲いているように見える

人間などが 生まれるまえの

ずうっと 大昔から

 

ほんとは ついこの間

地球のこのへんに すむ人たちが

タンポポと 名づけてからのことなのに

 

もし その人たちが

タンケロと 名づけたのだったら

たぶん いまごろ

ケロン・・・ と咲いていたろうに

また もしも

タンボヤと 名づけたのだったら

ボヤッ・・・ と咲いていたろうに 

 

 

 

 

 

 

 

 


すきなこと

2013年01月06日 | Weblog

今年に入ってから なんとなく 毎日更新しようと 努力しております

まあ 3日坊主ならぬ 〇日坊主にいつかなるとは思うのですが

ちょっと頑張ってみようかな~・・・ なんて

 

今日で 我が家のお正月休みは終わり

明日から 早起きし 家人を送り出し・・・ の 毎日がはじまります

これからの 一年 どんなふうに 過ぎていくのか

ちょっと ワクワク しつつ

平々凡々と 過ぎていくことを 願っているわたしがいます

 

工藤直子さんの 詩を ここのところご紹介していますが

今日も 一つご紹介したいと思います

 

すきなこと

工藤直子

 

ここに こうしてすわって

こーんな あくびをしたり

あーんな ためいきをついたり

泣くかとおもえば 笑ったり

 

なにやってんだ ばっかなやつ と

じぶんのあたまを こづいたり・・・

とどのつまりは これも

すきで やっているのか と

 

そのせいでしょうか わたしは

ふしあわせも 愛します

 

新年早々 不幸せ という言葉も どうかしら? と 思いつつ

自分のやることは 自分が好きでやったこと と 思えば

ちょっと 救われるかな~ なんて・・・

 

 


冬の祭り

2013年01月05日 | Weblog

昨年10月3日のマイブログでご紹介した 奈良県立万葉文化館

宮城に住んでいる叔母に 館内のショップに売っているカレンダーを買おうと 出かけました

お気に入りの庭は すっかり冬景色

 10月に流れていた小川

 お昼に近いというのに 氷が張っていました

木々もすっかり葉を落として・・・

 

冬の祭り

工藤直子

 

葉がおちた はだかの冬の木の

枝のさきは 寒くて淋しいか?

いいえ はればれ笑っています

枝先に 春夏秋が あつまって

出番をまって 遊んでいるから

 

寒々とした 冬の枝も こうして眺めると ちょっと 楽しい

今日は 小寒

 


わたし?

2013年01月04日 | Weblog

ピンポン と 玄関のベルが鳴るので

出ていくと 郵便屋さんが立っていました

「あの~ このハガキ・・・」

見ると この前出した叔母宛の年賀状・・・

「住所が ここになっているので 戻ってきました」と 郵便屋さんは気の毒そうに言いました

見ると 宛先を 書いているのは 見なれた自分の文字

宛名は叔母の名前が書いてあるのに なぜか宛先の住所は私の家の住所になっていたのです

「すみません ありがとうございました

なんと言いわけをしたものやら とりあえずお礼を言い そのハガキを受け取りました

 

叔母と私は 同じ市内に住んでいるので 〇〇市と書いた後 いつも書きなれた自分の住所を書いてしまったようです

「最近 自分のやっていることが謎なのよ」と 友人が言っていたことを思い出しました

 

今日は お昼になっても気温が上がらず 雪も時折ちらつきます

ふと 庭先に目をやると・・・ 

  芝桜が一輪 咲いていました

陽だまりに 植えてあるので 春が来たと勘違いしたのでしょうか

咲いてみて あまりの寒さに驚いているのかもしれません

 

年賀状の宛先に 自分の住所を書く 謎な私も

庭先に咲く 芝桜に いとおしさを感じる私も 

みんな わたし

 

わたし?

工藤直子

 

うれしいのも たのしいのも

「わたし」

いたいのも つらいのも

「わたし」

それを

泣くのも 笑うのも

 

「わたし」のやること

・・・・・だな

 

 

 

 

 

 


井上ひさしと てんぷくトリオのコント

2013年01月03日 | Weblog

昨日 夕方 何気なくテレビを見ていたら

「井上ひさしと てんぷくトリオのコント」を やっていました

NHKのネットクラブによると

若き日の井上ひさしがてんぷくトリオのために書いた「伝説のコント」。

井上さんを尊敬する三宅裕司の演出で約40年ぶりの復活に挑む。出演は田中直樹・八嶋智人・山口智充

と ありました


面白かったです

思わず 時の立つのも忘れて 見入ってしまいました

番組の中で 伊藤四郎さんが 「筋のしっかりしたコント」とおっしゃっていました

そういえば 最近 筋のあるコントって 少なくなったな~

アドリブで器用にどんどん笑いをとっていく芸人さんは増えたけど・・・

新年早々 しっかりと笑わせてもらいました

 

番組の終わりに 井上ひさしさんの こんな言葉が紹介されていました

「悩み事や悲しみは 最初からあるが 喜びは誰かがつくらねばならない 

この喜びのパン種である笑いを作り出すのが わたしのつとめです」


今朝の毎日新聞の 雑記帳のコーナーに こんな記事がありました

東日本大震災で 7万本の松のうち1本だけを残し 津波で流された岩手県陸前高田市の名勝「高田松原」で

松の新芽が自生していたことがわかった

すべて流されて失われていった地に 松の新芽

生命のたくましさに 脱帽です

 

多分 この世は 悲しみと喜びの数を比べたら 悲しみの数の方が多いのかもしれない

でも

たくましい生命の力を信じて 

喜びを 作っていけたら いいな