norinorimiffyの日記

きょう
だれかに ちょっと聞いて欲しいお話
お届けします  

松谷みよ子さん

2015年03月09日 | 

我が家の 夕刊は 早く届けられるので

届いた夕刊の一面を ふと見たら

松谷みよ子さん死去 89歳「いないいないばあ」の記事が・・・

 本の宣伝のサイトから拝借いたしました

我が子達も お世話になった「いないいないばあ」 大好きだった絵本です。

 

わたし自身も 松谷みよ子さんには思い出があって

幼いころ 日本の昔話を集めた3巻ほどの本を持っていて

それが 確か松谷みよ子さんの文章だったと思います。

「とんとむかし」ではじまり とか 「とっぺんぱらりのぷう」でおわりとか

面白い言葉が たくさん出ていて とてもお気に入りでした。

挿絵も どなたの挿絵だったのか覚えていないのですが

カラフルでユニークで 一番覚えているのは 「かえるの京まいり」というお話の最後の挿絵

京へ参ったかえるが もう少しで京都という山の上で

まずは 高い所から 京都の街並みを見ようと立ち上がって見たら

「あれ? 京はすばらしいところと聞いているけれど なんだ 自分が住んでいる村と何にも変わりがないじゃないか」と

しごくがっかりするお話。

なぜなら カエルは立ち上がると 視線が後ろにいってしまうため(意味わかるかな~

前方の京の街を見たつもりが 後ろにある自分の村を見てしまったのです。

その ちょっと とんまなかえるの姿が とってもユーモラスに描かれてありました。

 

もう随分昔の本で ネットであちこち検索したのですが 巡り合えませんでした

松谷みよ子さんは もう20年以上前に 講演もお聴きしたことがあります。

日本の昔話(ちょっと怖い話だったと記憶しています)を やさしい語り口で話してくださいました。

 

幼いころのことも あれこれ思い出しました。

ご冥福を お祈りいたします。 

                          合掌


中国嫁日記

2015年02月02日 | 

昨日 こんな本を 買いました。

 

実は わたしはこの本の 愛読者でして

1巻から読んでいます。4巻目が 1月31日に 発行されたと知り 早速購入いたしました。

中国人の月(ゆえ)ちゃんと結婚した 中村純一さんの描いた漫画です。

国際結婚の二人の日常を 面白おかしく描いていて 好感が持てます。

日中の関係には いろいろありますが 二人は 二人でとことん話し合いながら そんなしがらみを乗り越えて行きます。

 

今回 本の前書きに そんな2人の日常について 筆者の思うところを述べていて

それが 私の心に 響きましたので 今日はそれをご紹介しようと思います。

 

毎日 変わらぬ日常を送っているように見えても いろいろなことがあります。

(略)

反日暴動もそうです。覚えておいででしょうか?

2012年におこったそれは 日本企業や工場を主な対象とした大暴動へと発展しました。

そして一巻で描いたわたしたち夫婦の思い出の場所

初めて2人でデートしたホテル『花園酒店』までもが破壊されたのです。

悲しい非日常です。

(略)

非日常にたたきこまれるとわかるのが 月の存在の有難みです。

大変な事態になるたびに 月がいてくれてよかったと 心の底から思います。

一人じゃないことは 本当に心強いのです。

 

日常というのは変化のない つまらないものではありません。

苦海の中 知恵を振り絞って どうにかこうにかやりくりして

ホッとできる空間を作り出している。

 

2人で寄り添って 頑張って変化のないように努めている。

そうして成り立っている静かな空間が「日常」だと。

 

最近はそう思うのです。

(井上純一「中国嫁日記」はじめに より)

 

日常 それこそが 大切な日々の暮らしなのだと わたしも 思います。

 

 

 

 


ついに完結 小さな恋のものがたり

2014年09月28日 | 

私の中では 青春の思い出とともにある 連載漫画「小さな恋のものがたり」が ついに完結すると知り

なんとしても 完結篇は手に入れねばと 早速本屋さんに・・・

この漫画は 1962年に学研の「美しき十代」という雑誌に初登場

以来 筆者が体調をくずして2008年休筆するまでの46年間一度も休むことなく 連載されていました。

1967年からは単行本として毎年一冊 新刊を発行し続けてもいました。

わたしが この「小恋」に出会ったのは 雑誌に連載されていたものではなく この単行本でした。

今は ミッフイちゃんとか キティちゃんとか 可愛らしいものが大好きで

洋服とかも いくつになっても 少女っぽいものが好きなわたしですが

中学校の頃は みんなが関心を持つ テレビに出ているかっこいい歌手や 可愛らしいものにも全く興味がなく

服装にも 持ち物にも およそ女の子らしさのない学生でした。

そんな わたしを心配した友達が 「これを読んで勉強しなさい」と渡してくれたのが この漫画の単行本でした。

恋愛にはおよそ興味がないと 自分でも思っていたわたしでしたが

この本は なぜかわたしの心をとらえました。

それからは 友達に借りずに 毎年一回の発行を心待ちにして 買うようになりました。

大人になっても 時々思い出したように 購入していましたが

「そういえば しばらく見ないな~」という時代があり(2007年から休刊)

このブログでも紹介しましたが 2011年に 久々に発行された42巻を購入

そして 今日の 43巻の完結版に至りました。

ご存知の方でまだこの本を読んでいらっしゃらない方は

この本の帯の 「さよなら・・・サリーに」きっと驚かれると思います。

とにかく このお話ははじめから ずっと小さな女の子チッチがのっぽのサリーを想い続け追いかけるお話なのです。

わたしの記憶では 一度本当に別れてしまうのでは という危機はありましたが

それでも続いてきた もう金婚式に近い二人の関係が ついに終わってしまうのか・・・

わたしは これを読んで もう結末を知っていますが

ここで お話することはやめておきます。

だって 小恋のファンならば 絶対自分で 読みたいと思うから・・・

 

本当に 長い間 高校生のチッチを 初々しいまま描きつづけてこられた みつはしちかこさん

ありがとうございました。

 

 

 


8月がくるたびに

2014年08月09日 | 

8月9日は 長崎に原爆が投下された日。

この日が来ると どうしても思い出してしまう本があります。

多分 小学校の5年生か6年生の頃だったと思います。その本は 読書感想文コンクールの課題図書でした。

題名は 「8月が来るたびに」でした。

その本が手元にあればよいのですが 記憶に残っているばかりで 現物はもうありません。

何か 手がかりは・・・と PCで 「8月が来るたびに」で引っ張ってみました。

amazonで 販売している様子 「8月がくるたびに」2001年版です。

でも そこに出ている本は 私の記憶する本ではありません。

もっと 強烈なインパクトのある本でした。少なくとも表紙は全く違うという記憶がありました。

そこで これが PCの便利なところ 「8月が来るたびに」初版 検索すると 

おおえひで作・篠原勝之え「8月がくるたびに」1971年初版を記事にしているブログがありました。(リンクさせていただきました

記憶は正しくて 1971年ということは 5年生の時です。(年がばれるな~

篠原勝之さんといえば くまさんの愛称で知られる方ですよね。

あの方の挿絵が本当に印象強くて それが 今もなお私の心にこの本が残っている最大の理由だと思います。 

上記の 2001年版と 1971年初版のところをクリックしてくださるとわかりますが

同じ くまさんの絵でも 初版と現行版とでは 表紙を見ても 全く迫力が違います。

初版の本は 確かにちょっとめくって行くのが 「怖い」 という感覚がありましたが

私の中では どうしても 初版の方が本当の 「8月がくるたびに」だという気持ちがあります。

30年の歳月の中で 厳しさが薄れたのは なぜなのでしょう。

69年が過ぎ 記憶が薄れる こんな時代だからこそ

もう一度 「8月がくるたびに」を 自分の中で反芻しようと思いました。

今の 子ども達にも 是非読んでほしいと思います。

初版の復刊を 願います。