5月 26日(日)に 行ってきました
奈良盆地に住む わたしにとって 同じ県内でも吉野の地はちょっと遠くへ出かける感じがします
桜で有名な吉野山 その中腹にある 金峯山寺(きんぷせんじ)
そのご本尊である 秘仏 蔵王権現(ざおうごんげん)を 6月9日まで開帳しているということで
滅多にない機会 と 行ってきました
お寺ですが 大きな鳥居があります
今も数多くの修験者の方々が この鳥居をくぐり 吉野山の奥深く大峰山系へと続く厳しい修行の道へと向かいます
この鳥居は 発心門とも呼ばれ ここで修行の道へ入ることを決心するそうです
そう思うと 凡人のわたしもこの鳥居の下では身の引き締まる思いがしました
鳥居をくぐり 仁王門をくぐると この蔵王堂が見えてきます
このお堂の中に 3体の 秘仏 蔵王権現立像がありました
撮影はもちろん禁止でしたが 最初にご紹介した写真の中の御顔から この仏様達が どんな仏像であるかは 想像していただけると思います
このお寺の開祖である 役小角(えんのおずぬ)が7世紀の後半 大峰山の山上ヶ岳で感得したこの仏様たちは それはそれは恐ろしいお顔をしておられます
その前にすわり おそるおそるお顔を見上げた時 その強いまなざしに射抜かれたような気持ちになりました
「何もかも わかっているぞ」 そう言われたような気がしました
ここでは どんな言い訳も ウソも通じない
どんなに 取りつくろっても 本当の自分に向き合うしかない
修行の途中 振り返ると木々の合間から この蔵王堂が見えるといいます
どこかで読んだことがあるのですが
修行の苦しい道の途中は 自分がどこをどのように歩いているのかわからず 不安で押しつぶされそうになるそうです
そんな時 この蔵王堂はどんなにか 心のよりどころになることでしょう
きっと その中におられる仏様達が 厳しい顔でいらっしゃるからこそ 先へ進むことが出来るのだと思います
厳しいからこそ やさしい
そんな 仏像に出会えた 日曜日でした
JR東海 うましうるわし奈良のサイトに金峯山寺が詳しく載っています
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