ブログの更新のマイペースさに さらに拍車がかかっている 今年1月の norinorimiffyの日記 でございます
さて
この前の日曜日 久しぶりに行って参りました
ここは 奈良県の中でも
わたしにとっては 心落ち着く そして 気持ちよく過ごせる場所として
5本の指に入るかな~ と 思っている所です
そこは 高畑町 という かの志賀直哉も住んでいた 閑静な住宅街の中にある
そこで開催されている 展覧会を見てきました
お水取り そう 東大寺の年中行事の一つ 「修二会(しゅにえ)」のことです
修二会の正式名称は「十一面悔過(じゅういちめんけか)」と言う。十一面悔過とは、われわれが日常に犯しているさまざまな過ちを、二月堂の本尊である十一面観世音菩薩の宝前で、懺悔(さんげ)することを意味する。
修二会が創始された古代では、それは国家や万民のためになされる宗教行事を意味した。天災や疫病や反乱は国家の病気と考えられ、そうした病気を取り除いて、鎮護国家、天下泰安、風雨順時、五穀豊穣、万民快楽など、人々の幸福を願う行事とされた。(東大寺公式サイト 修二会 より)
修二会は 752年から ずっと欠かさず続けられていて 今年は 1262回目になります
私たちの罪や穢れを私たちに代わって懺悔し 人々の幸福を願って続けられてきた行事です
写真展では 入江泰吉が 30余年にわたり行法の一部始終をみつめ
練行衆と同じ時間 同じ世界に籠り 同じ心ですべてを記録してきた写真が並べられていました
写真の 美しさすばらしさは もちろんですが
練行衆とともにある入江さんのこころがこもっているからでしょう
その一瞬一瞬を切り取った写真からは 厳しい修行の臨場感が ひしひしと 伝わってきました
1262年の間には さまざまな歴史があり
今でこそ 夜 堂内を走るお松明を見に たくさんの人々が訪れますが
殆どの人が その行の存在を知らなかった時代もあったと思います
それでも 「人々の幸福を願う」 その心一筋があったからこそ
千回以上 一年も欠かさず続けられてきたのでしょう
何回以上 何年以上 何円以上 何点以上・・・
数値目標が 掲げられ それに 達したか 達しなかったかで評価される
確かに それも 人が一所懸命に頑張ることの後押しになるでしょう
でも
もし 修二会がはじまった時
「何回以上続けよう」 「何人の人を集めよう」と思ってはじめたら
ここまで 続かなかったと 思います
修二会は 3月1日から 二週間にわたって行われます
「お水取りがすんだら 春が来る」 と わたしたち奈良県人は 思っています
お水取りの 行事に 少しでも関心を持っていただけたら うれしいです