海

　　　　海
　　　　　川崎　洋

　かん声をあげて
　海へ走り
　しぶきのなかに消える
　子どもたち

　わたしは
　砂に寝て
　海を想っている

　ひとつづきの塩水よ
　われらが夏の始まりは
　いずれの国の
　冬のまっさかりか

　そして
　わたしの喜びは
　誰の悲しみ？

奈良に住んでいる人間は　海を見ると感動すると言いますが
わたしも　ご多聞にもれずそうです
海を見ると　海や～　海や～と（関西弁なので）と叫んでしまいます
連れ合いは海辺の近くで生まれ育った人なので
また海には　私とは違う感覚を持っているのだろうと思います
学生の頃　海のある国から来た友達は　夏　盆地特有の暑さを　息が詰まりそうだと言っていました　
また　ある先輩は　夕焼けが空一面に広がるのは　山に囲まれた盆地ならではだと言っていました
この詩のように　ここでは夏の始まりが　別なところでは冬のまっさかり・・・なんてことは　海を見ないと想像できませんね
最近は　海を渡ってやってくるであろうウイルスの行方を　みな固唾をのんで見守っています
皆さんのブログで　海の写真を　見たときは
心の中で　海や～海や～と　言っているわたしです

健康の心得

健康の心得十箇条が　書かれた湯飲みがありまして　何の気無しにながめています
　一　お肉より生野菜
　二　甘い物控えてフルーツ
　三　塩分控えて酢多め
　四　大食いやめて腹八分目
　五　あまりしゃべらず仕事する
　六　たまにはカラオケかピクニック
　七　厚着しないでよく運動
　八　車に頼らず歩こう
　九　くよくよするよりよく眠る
　十　よい笑顔に福来たる

　わたしは　どうだろう・・・一　二はどっちも食べますね　お肉も野菜もたくさん食べる　甘い物もフルーツも食べる
三はだめだなあ　酢の味はあんまり使いません　気を付けなくては
四・・・　大食いかも　控えないと太りますね
五はだめ良く喋ります
六は両方最近ご無沙汰　歌はよく歌っています
七・・・薄着ですが運動は週１回の市のスポーツクラブでの体操程度
八これは全くだめ　自転車は乗らないし　歩くのは嫌いなので　つい車に乗ってしまいます　気を付けなくては
九　十　これは自信ありますね　あんまり深く考えないのでよく眠るし　良い笑顔かどうかはわからないけれど笑っていることが多いです
　以上　健康チェックでした

忘れる

最近　よく忘れ物をします
今日も朝から　ラップがなくなったので　お買い物に行ったら　ラップを買わなくっちゃ～ラップラップ～と思って出かけたのに・・・
スーパーに行ったら　あちこち目移りして　洋服を見たり　春らしいカバンが欲しいなあと見たり・・・
やっと晩ご飯の買い物　買い物～と野菜やら魚やら買ってるうちに　
ラップラップ～はいつの間にか頭の中から消え去り　うちへ帰ってしまいました
　
ラップってないと不便ですねえ　どうも具合が悪くなり　再び買い物へ・・・の繰り返し
こういう事があまり頻繁にあるので　お友達に言ったら　「あなたはまだ買い物に行くのにメモを持たずに行っているの？私なんか随分前からメモは必携よ」と言われ　
そうかそうかメモを書いてもってけばいいんだ～と　早速言われた次の日から　メモを書いたんですが・・・　またその書いたメモを忘れる
どうしたもんですかねえ～　
　

落ちこぼれ

　　　落ちこぼれ
　　　　　　　茨木のり子

　落ちこぼれ
　　　和菓子の名につけたいようなやさしさ
　落ちこぼれ
　　　いまは自嘲や出来損ないの謂
　落ちこぼれないための
　　　ばかばかしくも切ない修行
　落ちこぼれにこそ
　　　魅力も風合いも薫るのに
　落ちこぼれの実
　　　いっぱい包容できるのが豊かな大地
　それならお前が落ちこぼれろ
　　　はい　女としてはとっくに落ちこぼれ
　落ちこぼれずに旨げになって
　　　むざむざ食われてなるものか
　落ちこぼれ
　　　結果ではなく
　落ちこぼれ
　　　華々しい意志であれ

　今日は何を書こうかと　思いながら　詩集を繰っていたら　この詩に出会いました
　落ちこぼれって　あまり好きな言葉ではないけど　和菓子の名につけたいようなやさしさ・・・という　書き出しが　わたしの心をとらえました
　ちょっと素敵な詩に出会えて　なんだかうれしい

背筋が伸びる２

　昨日は　コーラスの練習に行ってきました　
以前　わたしのブログの背筋が伸びるでお話ししたテープ審査が　２部門応募したうちの１部門で通ったのでコンクールに出場することが出来ることになりました
なかなか賞を取ることは出来ませんが　参加すると決まれば　またその練習も「背筋が伸びる」で　何となく気合いが入ります　大人になって家庭を持って　淡々とした日常それこそが幸せ・・・みたいな主婦にとって　こういうチャンスはとてもうれしいです
メンバーそれぞれが忙しく　２週間に１度の練習がやっとですが　歌うことが出来る時間を大切にしてがんばりたいと思います

虹

　　　虹
　　　　石垣りん

　虹が出ると
　みんな教えたがるよ
　とても大きくて
　とても美しくて
　すぐに消えてしまうから
　ためておけないから
　虹をとりこにして
　ひとつ金儲けしようなんて
　だれも考えないから
　知らない人にまで
　大急ぎで教えたがるよ
　虹だ！
　虹が出ているよ
　にんげんて
　そういうものなんだ
　虹が出ないかな
　まいにち
　虹のようなものが
　出ないかな
　空に

　あいうえお順に　詩や歌を紹介していたとき　この詩も載せたかったのですが　読んだときは　もうすでに「に」は終わっていて時すでに遅し・・・でしたので　機会があれば紹介したいと思っていました　今日は特にお知らせしたいことが他になかったので・・・
　ずっと前　電車に乗っていたとき　窓の外に虹が出て　乗っている人たちが　みんな「虹だ　虹だと」口々に言って　車内がとっても素敵な雰囲気になったことがあります　この詩を読んだとき　その時のことを思い出しました
人の気持ちは良いことにも　悪いことにも　流されますが　良いことに流される日が多い方が良いですね

いえす うぃ きゃん

朝ドラを見始めると　朝の貴重な時間が１５分とはいえとられてしまうので　モニターも終わったことだし　もう見るのは止めようと　思っていたのに
今週から　またはまってしまいました
話の筋は　ともかく・・・
今日の　セリフの中で
「自分を変えることは　簡単だ　いつもの自分なら絶対しないことを　すればいい」というのがあって　ストンと私の心に落ちました
変えることが　良いこととは限らないと思いますが　変えたいと思うときに　背中を押してくれる　言葉だと思います　合い言葉はＣｈａｎｇｅそして　Ｙｅｓ，ｗｅ　ｃａｎ　おや　どこかで　聞いたような・・・

いちねんせい

　　　　　ランドセル
　　　　　　　　石垣りん
　あなたは　小さい背中に
　はじめて　
　何か、を背負う

　机に向かってひらく教科書
　それは級友と全部同じ持ちもの
　なかには
　同じことが書かれているけれど
　読み上げる声の千差万別　
　　
　入学のその翌日から
　ほんの少しずつ
　あなた達のランドセルの重みは
　違ってくるのだ

　手を貸すことの出来ない
　その重み

　かわいい一年生よ

　巷に　一年生があふれています
　ランドセルを背負っているのか　ランドセルに背負われているのか・・・
　ほほえましいです
　彼等彼女等なりに　その小さな肩にいろいろを背負っているのでしょうね
　我が子もそうだけど君たちの人生はこれから・・・
　応援しているよ

人は優しい

ご近所に　お住まいの方が　お風呂に入って背中を洗おうとしたとき　どこをどうしたのか　背中に激痛が走り　それきり動けなくなってしまった
７３才の方なのだが　日頃からとっても元気で　毎日のように自転車を乗り回しておられたので　しばらく顔を見ないのは　旅行にでも行っておられるのだろうと思っていたのに・・・
その方が　今日　久々に洗濯物を干しに出てこられた　まだ痛そうにしておられたが
本当に　大変な目にあった　こんな目には　誰にも合わせたくないと　言っておられた　
人は優しい・・・

まだ 春

　今日　スーパーでほうれん草を買って　帰ってからおひたしを作ろうと流しの所で洗おうとしたら
　ひらひら・・・およっ
　桜の花びらが一枚
　この辺りは　もうすっかり葉桜なのに
　このほうれん草は　どんな旅をして　私のところまで来たのでしょう
　もう初夏かしらと　思っていましたが
　まだ　春ですね