norinorimiffyの日記

きょう
だれかに ちょっと聞いて欲しいお話
お届けします  

庭の花 と 朝刊から

2012年01月30日 | Weblog

寒い というより 冷たい 日が続いていますが

我が家の庭には ささやかな春が来ています

 

水仙です 花びらが八重になっています

水面に写った自分自身に恋をし そのまま水仙の花になってしまったナルキッソスのお話はあまりにも有名です

 

プリムラ・ジュリアンです

このお花の花言葉は大好きです 「運命を開く」

 

木瓜(ボケ)の花です

寒いときも咲きますし かなり暖かくなってからも咲きます

たくましい花です

 

毎年ブログに載せている 「侘助」です

茶花の代表選手だそうです

このピンクが愛らしくて とても気に入っています

 

今朝の毎日新聞に 大阪のネパール人暴行死の記事が載っていました

レストランを経営するダマラさんが 16日早朝 若い日本男女4人に 殴る蹴るの暴行を受け亡くなった事件は まだ記憶に新しいです

ヒンズー教で「13日忌」にあたる28日 ネパール人ら数十人が大阪市内に集まって追悼の儀式をされました

中央区のレストラン店長の言葉が印象的でしたので 引用します

「同胞を失って悲しい。 4人が憎いが、彼らにも親がいて、今後刑務所で長い時間を失うことを悲しんでいるはずだ。ひとつの犯罪がたくさんの悲しみをつくる。 ネパール人がそういう気持ちでいることを知ってほしい」

私たちが 遠い昔失ってしまったものが ネパールの人たちにはある・・・ そう思います

 

 

 

 


命日

2012年01月23日 | Weblog

おじの命日が近づいたので 夫とともに おばの家にお参りに行きました

おばは 夫と同じように 宮城県の出身です

3年前に 夫であるおじを亡くし この前の震災でも 何人かの兄弟姉妹を失いました

悲しいことが いっぱい いっぱい ありました

「今のことしか 考えないのよ」と おばは 言います

 

結果をみれば 「ああすればよかった」とか 「こうするべきだった」とか

人は 言うけれど

その場 その場で 判断を迫られた あの瞬間にあったことを 誰が責められるでしょう

 

昨日は おばの子ども達も 帰っていて 孫たちも 楽しそうに過ごしていました

「じいじは どこにいるの?」と 聞かれ 仏壇を指さします

そう この家には 今も おじは生きていて みんなを守ってくれているのだな と やさしかったおじを思い出します

 

奈良で生まれそだった私には 「海」 の 存在がとても 遠いものに感じられますが

おばや夫と話をしていると

幾度か目にした 故郷の海の浜辺が わたしの心の中に浮かんできました

 

 

高丸もと子

 

あなたは海を見ていた

わたしは背中を見ていた

あなたの背中の向こうには

水平線があった

 

あなたは想っていた

わたしも想っていた

たぶん同じことを

水平線がくっきりあった

 

あなたが耐えているとき

背中も耐えている

青年の頃と同じ背中の向こうには

今も水平線は毅然としてそのままあるのに

 

理不尽なことは人の意志に関係なく

日常の中に溢れている

それに立ち向かうあなたといっしょに

わたしも海を見つめていたい

 

 


蝋梅

2012年01月21日 | Weblog

明日香の里に 蠟梅(ロウバイ)が 咲いているという話を聞き さっそく 行ってみました

明日香の 八釣(やつり)という村で 咲いていました

 

一面にただよう 甘い香りに 思わず深呼吸 気持ちがいいです

蝋梅の花言葉は 先導 先見 慈愛 優しい心

普通の梅よりも 早く咲き 春を先導してくれるからでしょうか

今日は大寒で まさしく 寒の真ん中

でも 蠟梅の周りはまさしく 春の気配・・・

天から降り注ぐ 金の花

 

 

近づいてみると・・・

花びらは まるで蝋細工のような 透明感 これが 蠟梅の名の由来だそうです

 

まだまだ 寒さは続きそうですが 着々と 春に向かっています

頑張っていきましょう


お食事会

2012年01月19日 | Weblog

昨日は あるお役目で知り合った仲間との お食事会

最近 話題なレストランで

外観は 蔵のある 古風な民家風

内装は 洋風

と なかなか オシャレな お店(すみません カメラ持っていかなかったもので お写真は他サイトから拝借してます

ここは 前に 他のお友達と ランチに行ったことがあるのですが

その時は 完璧な洋風ランチ

昨日は いつも企画なさっている方が みんなに

「今日はお鍋です」と言ってくださった時 このお店は 全く予想していなくて

連れて行ってくださったところが ここだったので

え~ ここで お鍋? と ビックリ

 

何が出てくるのかしら と 思いきや

トマト鍋と ミルク鍋でした

 

トマトや ミルクのスープに  菊菜やシイタケ マイタケ 青梗菜って・・・うそっって感じなんですけど

これが 結構 おいしくて 

トマトの方は 酸味がきいてて お肉も サッパリ

ミルクの方は やさしいお味で ちょっとホワイトシチュー風

すっかり みなさんも気に入って おしゃべりも はずみました

 

どんなときも みんなが 楽しく過ごせるように 企画してくださっている方(いつもありがとうございます)

そして 集まる仲間

どの方も 本当に素敵な方ばかりで・・・

大切にしたい お友達です

 


鉄写同好会(C62-42 特急はと)

2012年01月12日 | Weblog

そうそう・・・

わたしは 確か てくっぺさんの鉄写同好会なるものに 入っていました

こういう いいかげんな部員のことを 学生の頃 幽霊部員と言っていたような記憶が・・・

11日が 同好会の日だったと 思うので

一日遅れですが アップいたします

とはいえ もともと チキンラーメンのおまけがきっかけで この同好会の中に入れていただいた わたくしゆえ

この会の趣旨に合うような お写真をアップすることができるのか はなはだ心もとなく

加えて とにかくマイペースなもので とりあえず 今回も 家に居ながらにして写真を撮るということで お許しくださいませ

前回 というか さぼっているので 私の中で前回と同じく 息子達が小さいころ持っていた鉄道模型の中から・・・

 蒸気機関車です

C62-42 特急はと だそうです

わたしが 幼いころ まだ近くの路線では 蒸気機関車が 毎日貨物を引いて走っておりました(年がばれるな~

夕方走ってくるので 線路の近くにあった我が家では 通るまでに洗濯物を取り込まないと 洗濯物が煤だらけになると

夏の日などは あわてて取り込んだものです

 石炭とか リアルですね

夕日の中を汽笛を鳴らし もくもく煙を吐きながら走る 蒸気機関車の風景は

今も わたしの心の風景です

 

息子たちが小さいころ 大井川鉄道で蒸気機関車に乗ったことを 思い出しました

そのころ おかあさんといっしょで 流れていた この曲も 思い出しました

       僕らのロコモーション  よかったら お聴きください

 

 

 

 

 


春隣

2012年01月11日 | Weblog

今日 外は 北風小僧の寒太郎が 大活躍

冷たい空気に乗っかって 機嫌よく 遊びまわっているようです

お部屋の中から見える 木の枝も いつも以上に なんだか寒そう~

でも こんな風に うたってくださっている詩もあります

 

冬の祭り

工藤直子

 

葉がおちた はだかの冬の木の

枝のさきは 寒くて淋しいか?

いいえ はればれ笑っています

枝先に 春夏冬が あつまって

出番をまって 遊んでいるから

 

北風小僧の寒太郎くんの次は 自分だと

枝先に集まって 出番を待っているんですね

そう思ってみると なんだか 楽しい

 

写真機の中に この前 出先で見つけた春がありました

菜の花の 花言葉は 快活な愛 競争 小さな幸せ だそうです

立春前の寒中 近づく春を待つ冬の季語に 春隣(はるとなり)という言葉もあります

 

そんなふうに考えると 寒い今日も ちょっとうれしい 春隣

 

 

 

 


スイトピー

2012年01月07日 | Weblog

今日 スーパーにお買い物に行ったら

何処からともなく よい香りが・・・

思わず つつつ~と 近づいてみたら

そう スイトピーの花が もう店頭に並んでいました

スイトピーは 大好きなお花 ピンク 赤 黄色 いろいろあったのですが

亡き主人の母と わたしの祖母の写真の前に置きたくて

真っ白を選びました

でも ちょっと白ばかりでは 寂しいので・・・もう一束・・・

チューリップ ちょっと咲きかけの蕾さん

 

部屋の中に立ち込めるスイトピーの甘い香り

外は厳しい寒さだけれど ここだけ 小さい春 

花が運んでくれました

 


落ちこぼれ

2012年01月05日 | Weblog

わたしのかかわっている少年少女合唱団は 年度ごとにメンバーを募るため

年度初めに 自己紹介をする時があります

ずっと以前のことですが 小学校二年生になったばかりの男の子が

自分の名前を言ったところまではよかったのですが

学校の名前をいうところで 詰まってしまい泣きだしてしまいました

なぜならば 彼の行っていた小学校は山の上にある小さな小学校で

学校に通う子ども達の数が減ったため 山の下にある小学校に統合され

彼は 最近行きはじめたばかりの 新しい小学校の名前を言うことができなかったのでした

以来 わたしは 学校というところは一人一人にとって特別な場所であり

その場所をなくす ということについては 心を砕かなければならないのだと ずっと思い続けています

 

さて お隣の府では 市長さんが市立小1/3にあたる101校を統廃合することが 今日の夕刊に載っていました

しかも学校選択制を導入し 学校同士を競争させ 統廃合を促すとか・・・

読みながら 背筋が寒くなる思いがしました

自分の学校が 競争に落ちこぼれ 廃校になった時 そこにいる子ども達の気持ちを彼は考えているのでしょうか?

泣きだした彼の行かなければならなかった学校は 吹奏楽が盛んで

今も 全国でも有数の吹奏楽クラブがあります

確かにそこにいる子ども達は がんばって練習しコンクールでもすばらしい成績をあげています

でも 泣いた彼にとっては そんなことよりも 自分が通っていた学校の方が ずっとずっと素敵な学校なんです

こんなご時世ですから 切らなければならないこと 減らさなければならないことがあるのは 仕方ないとわたしも思います

けれども

切ったり 減らしたりすることに せめて痛みを感じてください

競争させ 落ちこぼれていったところを 負けたんだから仕様がない 簡単に切り捨てることだけは やめてほしいと思います

 

落ちこぼれ

茨木のり子

 

落ちこぼれ

和菓子の名につけたいようなやさしさ

 

落ちこぼれ

いまは自嘲や出来そこないの謂(いい)

 

落ちこぼれないための

ばかばかしくも切ない修行

 

落ちこぼれにこそ

魅力も風合いも薫るのに

 

落ちこぼれの実

いっぱい包容できるのが豊かな大地

 

それならお前が落ちこぼれろ

はい 女としてはとっくに落ちこぼれ

 

落ちこぼれずに旨げに成って

むざむざ食われてなるものか

 

落ちこぼれ

結果ではなく

 

落ちこぼれ

華々しい意志であれ

 

 


続 一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある

2012年01月02日 | Weblog

続 一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある」という本があります

続 というからには もちろん 「一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある」というのもあるのですが

我が家にあるのは 「続・・・・」の方

たまたま 本屋さんで「続・・・」があるのを見つけ その題名に心惹かれて 迷わず買ったのでした

昨日 ご紹介した 「はじめての町」も 実はこの詩集に載っていたものです

時々 折に触れて この詩集の中から 詩をご紹介していこうと思います

お正月なので 昨日に引き続き 一編ご紹介します

 

 

きっと

高橋芳美

 

わたしが よく使うことば

きっと・・・

 

つらいとき

悲しいとき

 

わたしは

あのときから

 

きっと・・・

と 一歩前へ出ることにした

 

きっとまた逢える

きっとがんばれる

きっとわたしは孤(ひと)りではない

と 手あと

足あと

口あと

いっぱいつけて

 

気の弱いわたしは

日ごとのことば丸めて

きっと・・・

と あしたへ向けて

今も 歩いているのです

 

年賀状にも 今年はたくさん 使いました

今日行った 初もうででも 神様に 祈りました

きっと よい年になりますように

きっと みんなが しあわせになれますように

 


はじめての町

2012年01月01日 | Weblog

年賀状には 必ず 詩を載せるようにしています

毎年 その時の自分の気持ちにぴったりくる詩を選びます

今年は 次の詩の一部を載せました

 

はじめての町

茨木のり子

 

はじめての町にはいってゆくとき

わたしの心はかすかにときめく

そば屋があって

寿司屋があって

デニムのズボンがぶらさがり

砂ぼこりがあって

自転車がのりすてられてあって

変わりばえしない町

それでもわたしは十分ときめく

 

見なれぬ山が迫っていて

見なれ川が流れていて

いくつかの伝説が眠っている

わたしはすぐに見つけてしまう

その町のほくろを

その町の秘密を

その町の悲鳴を

 

はじめての町にはいっていくとき

わたしはポケットに手を入れて

風来坊のように歩く

たとえ用事でやってきてもさ

お天気の日なら

町の空には

きれいないろの淡い風船が漂う

その町の人たちは気づかないけれど

はじめてやってきたわたしにはよく見える

なぜって あれは

その町に生れ その町で育ち けれど

遠くで死ななければならなかった者たちの

魂なのだ

そそくさと流れていったのは

遠くに嫁いだ女のひとりが

ふるさとをなつかしむあまり

遊びにやってきたのだ

魂だけで うかうかと

 

そうしてわたしは好きになる

日本のささやかな町たちを

水のきれいな町 ちゃちな町

とろろ汁のおいしい町 がんこな町

雪深い町 菜の花にかこまれた町

目をつりあげた町 海のみえる町

男どものいばる町 女たちのはりきる町

 

 

この詩の 最後の連を載せました

この国で 昨年流されてしまった町々

そこにまた新しい町のかたちが 生まれてくることを祈りながら

新しい年を 迎えます

 

どうぞ 本年もよろしくお願いいたします