norinorimiffyの日記

きょう
だれかに ちょっと聞いて欲しいお話
お届けします  

とくするなあ ・・・があって

2009年05月31日 | Weblog
    たまいれ
       まど みちお

 たったの 一ど
 はいった たまを
 
 こころが なんども
 おもいだす

 五ども 十ども
 はいった みたい

 とくするなあ
 こころが あって・・・



 ブログを書くようになって
 正直 毎日のネタに困って
 いつの間にか 好きな詩を載せることが多くなったので
 自然 本屋さんに行っても 詩集を手に取るように・・・
 今日は まどみちおさんの 詩集を買いました
 はじめから ぱらぱらめくって
 ひらがなのおおい やさしいかんじ
 全部まだ目を通していませんが
 最初に 心をとらえたのがこの詩
 うれしいことは 何回も心の中で思い返す
 そうしたら 何回も楽しみが味わえる
 それって 心があるから 出来ることなんですよね
 
 とくするなあ こころがあって・・・

 とくしたなあ この詩を読んで あはっ 

夜の教室

2009年05月30日 | Weblog
   夜の教室
      谷川俊太郎

 だらしなくねそべって
 ぼくがナイターを見ている間に
 きみは勉強してるんだなあ
 夜の闇にぼくは目をつむり
 同じ闇にきみは目をみはる
 昔しばらくの間だけどぼくも
 夜の教室に通ったことがある
 裸電球が黒板に影をつくったっけ
 今じゃみんな蛍光灯でどこにも
 影なんかないんだろうか
 
 一瞬の甘美な居眠りに
 未来を夢みることなんかも?


 
 今では夜の塾は普通で
 コーラスの練習でかなり遅い時間に電車に乗っても
 大きなカバンを背負った子どもが
 ごく普通に座っていたりします
 同じ夜の教室でも
 この詩を書いた谷川さんが通っていた夜の教室とは
 きっと雰囲気も 目的も違います
 裸電球・・・の一節を読んで
 ああ 本当にと 思いました
 蛍光灯の昼のように明るく
 機関銃のように知識が詰め込まれる教室で
 どんな未来を夢みるのでしょう
 
 

ほほえみには

2009年05月29日 | Weblog
     ほほえみ
        川崎 洋

 ビールには枝豆
 カレーライスには福神漬け
 夕焼けには赤とんぼ
 花には嵐
 サンマには青い蜜柑の酸
 アダムにはいちじくの葉
 ライオンには縞馬
 富士山には月見草
 塀には落書き
 やくざには唐獅子牡丹
 花見にはけんか
 雪にはカラス 
 五寸釘には藁人形

 ほほえみ には ほほえみ



 美味しそうな話から 美しい話
 富士には月見草がよく似合う は 太宰治でしたか・・・
 高校生の頃 ご多分に漏れずはまりました
 
 ライオンには
 やくざには 
 花見には
 そして 五寸釘には・・・なんて
 ちょっと身震いするような言葉の後

 ほほえみ には ほほえみ
 救われます
 確かに ほほえみにはほほえみしか
 ありえないですよね
 
 ほほえみに ほほえみがかえってくるのなら
 笑顔で過ごさなくっちゃ
 


かけがえがない

2009年05月28日 | Weblog
谷川俊太郎の詩集から
 
 私のかたわらに誰もいない今
 私にあなたのほほえみが見えてくる
 私のまわりに山々と空だけがある今
 私にあの町のざわめきが聞こえてくる

 私は何か言おうとする
 あなたに何か伝えようとする
 この今について この沈黙について
 けれど私の中にせきあげるもの―
 言葉ではない これは愛だ

 あなたが生きている
 あなたが生きているそのことは
 かけがえがない
 私が生きている 
 私が生きているそのことは
 かけがえがない

 

 家にある谷川俊太郎さんの詩集のはじめに
 雪山の写真があり
 そこに 載っている詩です
 死に出会うと 皮肉なことに
 生きることを 考えます
 生きている そのことは
 本当に かけがえがないと・・・
 だから
 のんきさんも コメントでおっしゃってくださっていましたが
 いのちは 大切にしなければと 思います
 明日から また新しい日
 がんばろうっと

さよなら

2009年05月27日 | Weblog
   さよなら
      川崎 洋

 少しずつ
 言葉を覚えていった幼い頃
 わたしは
 こんにちは と さよなら
 の
 どちらを先に
 口にしたのだろう
 いまでも
 さよなら が 上手に言えない
 わたしは

 


 ことしは なぜか訃報が多く・・・
 昨日もご近所の方が亡くなりました
 世代も私とそんなに変わらず
 あまりにも 早いお別れ・・・
 さよならを 言おうと思っても
 もう 言えない・・・
 たとえ 言えたとしても
 きっと うまく伝えられない
 お通夜から 帰ってきても
 自分の中で 区切りのつかない 
 もどかしさばかりが 残って・・・
 
 心配りが 行き届いた
 やさしい方でした
 ご冥福を お祈りします



あくび

2009年05月26日 | Weblog
    あくび
      谷川俊太郎

 ぼくは四十きみは十
 としは少しはなれているけど
 おんなじ時代のおんなじ国に
 ぐうぜんいっしょに生きている

 ぼくは四十きみは十
 ならった教科書は少しちがうが
 むかしもいまも地球はまわって
 朝がくればおはようなのさ
 大臣がなんどかわろうが
 うそつきはやっぱりいやだな
 子犬はやっぱりかわいいな

 やがてきみは四十ぼくは七十
 その時も空が青いといいんだが
 いっしょにあくびができるように

 
 
 つれあいも私も長男とは三十離れています
 だからというわけではないけれど
 好きな詩です
 世の中に不安の種がまかれると
 この詩を読みたくなります
 この地球(ほし)のみんなが
 いっしょにあくびができますように
 

 

君は薔薇より美しい

2009年05月25日 | Weblog

 君は薔薇より美しい
ご存じ 布施明の歌です
彼の歌声は とっても伸びやかで好きなんですが
特に この歌は 彼の声が生かされていて
聴くと まるで自分が歌ったかのように スカッとします

今日は 霊山寺というお寺に行ってきました
ここはバラ園が有名です
ちょうど 今薔薇は真っ盛り
様々な種類の薔薇が咲いていて
と~ってもきれいでした
香りも素敵で 胸がす~っとしました
久しぶりに 心の洗濯をいたしました


新緑に

2009年05月24日 | Weblog
毎日新聞5月24日季節のたよりです
 
  新緑に命かがやく日なりけり
            稲畑汀子

 朝 まず新聞の1面にあるこのコーナーを見ますが
 今日は 心にビンと響いたので
 すぐに 今日はこれで書こうと決めました
 稲畑汀子さんは 高浜虚子のお孫さんだそうです
 最近 新緑の美しさがうれしくて
 昔は 花の美しさに心魅せられることはあっても
 新緑に あまり気持ちがいかなかったのですが
 年齢を重ねるにつれて・・・
 輝く緑に 泣きたいような気持ちになります
 そんな自分にピッタリ寄り添うような
 俳句です

心が変われば

2009年05月23日 | Weblog
 心が変われば 行動が変わる
 行動が変われば 習慣が変わる
 習慣が変わると 人格が変わる
 人格が変わると 運命が変わる

 この言葉は 野球選手の松井秀喜を教えた高校のときの監督さん
 山下智茂先生が おっしゃった言葉だそうです
 ご存じの方もたくさんおられると思いますが
 工学博士 五日市剛さんの
 「つきを呼ぶ 魔法の言葉」というのがあります
 「ありがとう」「感謝します」「ついてるわ」の3つ
 心を変えるためには この3つの言葉を言えば良いそうです
 そうすれば 運命も変わるという
 ちょっと 素敵なお話
 
 比田井和孝 比田井美恵著 「私がいちばん受けたいココロの授業」

 明日からがんばろうと思える
 ビタミン剤の本です  

星とたんぽぽ

2009年05月22日 | Weblog
   星とたんぽぽ
       金子みすず

 青いお空の夜深く
 海の小石のそのように
 夜がくるまで沈んでる
 昼のお星は目に見えぬ
 見えぬけれどもあるんだよ
 見えぬものでもあるんだよ

 散ってすかれたたんぽぽの
 瓦のすさにだあまって
 春のくるまでかくれてる
 強いその根は目に見えぬ
 見えぬけれどもあるんだよ
 見えぬものでもあるんだよ

 金子みすずさんの詩は もちろん 
「みんなちがってみんないい」の「わたしと小鳥とすずと」がありますが
 この詩も心に残ります
 昼間の青い空にも星は出ています
 踏みつけそうな小さいタンポポには
 驚くほど長い根が地中にあります
 見えることばかりで一喜一憂してしまう・・・
 昨今のインフルエンザ騒動は
 まさしく見えないものに足元をすくわれたのでは・・・
 わかりやすいことは良いことですが
 別な方向から物事を眺めることも
 大事だなと思います