密蔵院住職の名取芳彦(なとりほうげん)さん著「般若心経 心の大そうじ」に載っていた話です
写真家の土門拳さんが記者会見を受けたとき 記者からこんな質問が・・・
「土門さんが写真を撮るときに 一番気をつけていることは何ですか?」
「一番気をつけていることですか・・・」
そういうと土門さんは 黙って下を向いて考え始めてしまいました 誠実な人柄で 写真に対する真摯な思い入れをみせるその態度に 会場は静まりかえりました
そしてゆっくりと顔を上げた土門さんは 真面目なこ顔でこう言いました
「それはですね・・・ それは カメラのレンズキャップをはずすということです」
傍にいた 村上正行アナウンサー(平成17年6月逝去)は このひとことが土門さんの人柄の全てを表していると 感じたそうです
土門拳の写真にに わたしが初めてであったのは 学生時代 授業の中で先生が「映像は人を惹きつける」という例に挙げた時でした
ものすごく 印象的で こんな写真をとる人が日本にいたのか・・・という感覚でした ご存じの方もたくさんいらっしゃると思いますが 興味のある方は酒田市に土門拳記念館がありますので そこのホームページクリックしてね を御覧下さい
質問をした記者は おそらくこんな答を求めていたのではないと思いますが
名取さんは この話の後 こんなことを書いておられます
美味しいお茶を飲むには まず湯を沸かすことです
花を咲かせるには まず種をまくことです
仕事をするには 元気でいることです
生きるためには 呼吸をすることです
笑って死んでいくためには 笑って生きることです
私たちは この当たり前のことをつい忘れてしまいがちです
大切なのは この当たり前のこと
まっすぐな 土門さんの答は
私が 最近忘れかけていることを
思い出させてくれました
記者会見の場を読んで答えたのでしょう
ところで本当に写真家でもキャップを忘れる事があるのですかね
私などメモリーカードが一番ですね
出合い、痛烈な思いがあります。
「カメラのレンズキャップを....」
このリアリズムの原点はまさにここ
初心・原点に立ち戻る事ですね。
小さい時は、この事を皆、弁えていたのに、いつか忘れてしまっています。
当たり前の事が出来なくなってしまっています
「写真は肉眼を超える」
まさにそうです
土門さんの写真は
肉眼で見るのとは違った
刹那の世界を映し出していますよね
レンズのキャップを…
なんとも、ユーモラスでありながら
教訓深い言葉ですね
これからHPで見させてもらおうと
思っていますが……
土門さんの アンサーに
微笑んでしまいました。きっと場の雰囲気も
なごやかになったでしょうね~
ゆるい ような、しかも的をえた言葉!
我々からは、そんな時に
逆さにふられても、そのような言葉は
咄嗟にでてこないでしょうね。
彼の写真を見てきます!
ありがとうございました。
お名前は知ってましたが、、、あぁ~この写真、ぼた山観たことが、、、ってつぎつぎとめくって、、風景が、こどもが
デジカメで遊んでる私にとって、写すということ、映るっていうことを、
質問は違いますが。
その質問はこうでした。
「写真をうまく撮るコツは?」
カメラのキャップをはずすこと。
なるほど、キャップをはずさないと撮れないですからね。
わたしも 本当にキャップを外すことを忘れることがあるのかしら?と思いました
HPから ヒロシマにある2枚の写真を見ました
それだけでも 胸にせまるものがありました
全部見なければと思いました
奈良には 入江泰吉の記念写真館がありますがそこで 入江泰吉と土門拳の写真をいっしょに展示したことがあります 対照性が面白かったです
写真は肉眼をこえる
土門拳の作品は まさにそうだと思います
いい言葉をありがとうございます
HPではあまり作品はみられなかったと思いますが
いかがでしたか?
美しい写真とは言えないかもしれませんが
何か訴えかけてくるような写真だとわたしは思います