norinorimiffyの日記

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二月のあかり

2010年02月10日 | Weblog
   二月のあかり
        石垣 りん

 二月には
 土の中にあかりがともる。

 遠足の朝など
 夜明けの
 まだ暗い空の下で
 先に起き出したお母さんが
 台所のデンキをつけるように
 旅のしたくを始めるように。

 二月にはぽっかり
 土の窓にあかるいものがともる。
 もうじき訪れる春を待って。

 草の芽や
 球根たちが出発する
 その用意をして上げるために
 土の中でも
 お母さんが目をさましている。


石垣りんさんの詩は 生活感にあふれていて
日々の暮らしを見つめる 母の優しさにあふれていて
好きです
今日は お天気があまりよくなくて
朝は 霧で遠くが見えない ぼんやりした日
でも 気温が結構高かったので
庭の沈丁花や 見かける梅の花も ずいぶん蕾が膨らんで・・・

土の中にあかりがともる

二月は寒くて暗くて・・・という イメージでしたが
そう思うと ちょっと
ワクワク出来る
二月です