のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.1771

2021-02-08 00:29:43 | 新しい子猫たち 
ただ この時は オリジナルと称して かなりの本数を もう 一つの大きな銀行は作った。

複製禁止と云っても 人は複製するのであるが 複製してもリトルチャタロウの話は聞けないよ と云うのは結構大きな抑制効果があった


どんな素晴らしい講演も 所詮 よく似たものがあった


ただ神之助の所には このオリジナルテープが届いた。再生できる機械も簡単に入手できた


冷静な神之助グループではあったが この講演には感銘を受けた奴が多かった


神之助は言った


リトルチャタロウの理想は素晴らしいけどね 香奈特別総合が業務として成り立っていけるのは政則さんの存在が大きい。そして背後に控える香奈ハイテクの技術が とびぬけているからだよ


理想が優れているからだけで事業が成功するワケがない


政則さんは香奈ハイテク群の会社を説得して 融資した中小企業の製品を使える事業を拡張していった。事業拡張には及び腰だった香奈ハイテクも政則さんの説得に応じた。香奈ファナンシャルも動いた。香奈特別総合の社員は元々 もう一つの大きな銀行のリテール部門の人たち、もう一つの大きな銀行で利益の上がらないリテール部門の縮小に動いた時に正人さんが引き取った。この人たちも頑張った。


香奈特別総合が育てた企業は 香奈ハイテクの下部集団 とか陰口を聞くのは こうした企業群が成り立つように香奈ハイテクが事業を育て、営業は チャタロウグループが担当し、内部業務は 香奈ファイナンシャルが担当したのだ


やがては リトルチャ グループも企画立案して 香奈ハイテク頼み から払拭していった。


色々な経緯を知っているものとして 素直に感動する気にはなれない。政則さんは努力の割に儲かってはいない、リトルチャタロウも同じだけどね