ただ少し判りだすと次々と判るもので ジイサンの屋敷を高級マンション化する工事は着々と進んでいた。話が進むにつれて、隣の屋敷、ジイサンの屋敷よりは小さいが、その持ち主も 混ぜてと言いだして、話が少しデカクなった。結構広いマンションになりそうだった。
ここで香奈オフィスと瑠璃興業がふと気が付いて、地下の調査を始めた。この一帯にはあの新しい鉱物があるのかもしれないと考えた。
結構深い所であった。
まず地下の採掘権をめぐる攻防。出てきた鉱物に対する儲けの配分を巡る攻防はあったが、それはそれなりに解決していた。鉱物の利用とか言っても香奈オフィスが絡まないとまず出来ないのは確かだった。
あのジイサンの借金をお宝銀行が肩代わりする話は、お宝銀行の頭取自ら、今までの小さい銀行に話かけていた。お宝銀行の頭取は神一、正人とは比べようもないが、二人は一応銀行の公的な立場に配慮する姿勢が強いが、お宝銀行の頭取は銀行業界ではアクドイ、いや利益に対する執着が凄い、銀行間貸し借りも多い、銀行に金貸す銀行として有名。銀行同士の話し合いは強いものが圧倒的に有利、獲物に対する姿勢は弱い獲物に向かっている時にはっきりとするが、ハゲタカはライオンにはかかってはいかない、圧倒的にお宝銀行の言い分がすんなりと通ってしまった。
ただ ジイサンだけならお宝銀行の言い分は通るが、ココシロはちゃんと手を打っていた。リトルホワイトまで巻き込んでいた。リトルホワイトの手前、好き勝手には出来ない、悪徳弁護士までリトルホワイトは巻き込んでいた。リトルチャもそれを知っていた。