のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1555

2018-07-19 00:37:09 | 新しい子猫たち 

話は敷地内に知れ渡り、企画とか情報収集の名目で この会社と年間契約する会社が続出した。


 


ただ敷地内の若い奴らは大体 頭が切れて、特に利害得失には敏感な奴らが多く、変わっていく奴らを見て、こういう態度はアカン、こういう態度が長老たちに好まれると直ぐに理解できた。


 


敷地内の長老は権力、それも金に纏わる権力があって、ジブトラストの株主としてどれだけの株をどいつに与えるのかは、各系統の長老たちと香奈が話し合って決める。第三者公募とかいいながらジブの株主になれるかどうかはそこで決まるのだ。長老たちは香奈と話し合って、長老分の株主をジブに買い取ってもらったり、今度はいいかなどと話し合っていた。ちなみにジブトラストの配当は凄い、最低でも億になる。形としては融資を受けて株主になるのであるが、数年で融資は返済できた。各家の長老に逆らうと、単に遺産の分配率が低いと云うだけでなく、今すぐ入る金にも響く、ジブの株主にはなれないのだ。


 


ただ真似ていくだけではあったが 偽りとも賢に学ぶは賢の学徒、そうかそういう事なんだなと判る程度の頭はあった。


 


表面的にしろ、敷地内の若い奴らのレベルがグンと上がった


 


敷地内の家はそれぞれ、大手の会社に強い影響力があって、大手の会社からもこの契約がグンと増えた


 


まともな企画書とか情報収集の報告書がそんなに出ないのになぜか年間契約がドーンと増えた