ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

ガラスの動物園その1

2013-01-25 19:37:48 | 日記
ガラスの動物園と言えば
テネシー・ウィリアムズの戯曲が思い浮かびます

カーク・ダグラス主演で映画化され
その後、ポール・ニューマンがメガホンを握り、リメイクもされた

甲斐バンドの『ガラスの動物園』は
都会に蠢く名もない男女の物語だ


甲斐さんが『ひと旗上げたい』と上京した当時は

地方から出て来て何かをやるということが
今よりももっと覚悟がいる時代だった


自分自身の先行きも見えないのに
女連れで出て来たりすれば

情にほだされたり寄りかかり合ったりして
都会に飲み込まれ潰されてしまう

甲斐さんは恋人を博多に残し
お母様にも手紙を書くなと告げてきたそうだ


松藤さんが加入される前にドラムを担当していた方が

資格試験を受けると言ったことが原因で
交番の前で殴り合いの喧嘩…

二足のわらじ的な考えを許せなかった甲斐さん

デビューしたものの挫折して
博多に帰って来た先達を目の当たりにして
危機感を募らせておられたようだ


陽水さんがデビュー後に照和を訪れた際

マネージャーが『大したギャラも出せませんが…』と出演を依頼すると

陽水さんは快く引き受けられたそうだ

甲斐さんはプロの世界の厳しさを見せつけられた気がしたという


サンストに陽水さんが来られた時に甲斐さんがこの話をしたら

陽水さんは全く覚えておられなかったらしい(苦笑)


甲斐さんが会社員を辞めた後
(消去法で選んだというのは意外な気がするけど)

この道で成功しなければ
自分自身の存在意義すら危ういと感じておられたという


出発コンサートに来てくれた人達や
応援してくれた人達の思いも背負い込んで
不退転の覚悟で上京されたようだ


アマチュア時代に書きためた曲を収めた『らいむらいと』

バンドの方向性を示した『英雄と悪漢』

【裏切りの街角】のヒットで
甲斐バンドという存在が認識されつつあった頃

3枚目のアルバム『ガラスの動物園』が生まれた


…などと評論風に長々と書いておりますが(笑)

これから書くことも含めて根本は奥さんから聞いた話を

ボクが資料で裏付けしながらグダグダと
こねくり回しているのでございます(汗)

『この夜にさよなら』『地下室のメロディー』と並ぶ
奥さん必涙?のアルバムなので
力が入ってしまいましたが(汗)

是非ともお気軽に読み流して頂きますように…m(_ _)m


高校2年の時から付き合っていた彼女を博多に残し
甲斐さんは東京で活動していたけど

両親を置いていけない彼女と
自分の夢を捨てられない甲斐さん

その距離が心の距離を生み7年間の恋が終ってしまった


『俺は俺のために、彼女は俺のために生きていた
それが俺たちだった』

『別れた後、彼女とのことを何曲も書いた
このアルバムには彼女とのことが全て出ている』


『自分の失った恋まで金にしたいのかと随分悩んだ
何度もやめてしまおうかと思った』

『でもこれを歌にしなければ…と思って
苦しみながらアルバムを作った』

『その時ようやく本当のプロになったと思った
自分の心の傷をさらけ出して
心から歌うことが出来るようになった』


奥さんは福岡ライブのMCで語られた言葉を
改めてかみしめながら【東京の一夜】を聴いている
コメント
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