ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

ガラスの動物園その3

2013-01-29 21:54:46 | 日記
このアルバムのジャケット写真は
有明埠頭で撮影されたらしいけど

奥さんがその場所を探しに行った時には
もう見ることが出来なかったそうだ

朝靄の中でメンバーが手にしたライトで
『KAI BAND』という文字を綴っている


甲斐さんに『グレート・マジンガーより偉大な』と評された
中曽根純也さんによると

甲斐よしひろはこのアルバムで
『都会との遭遇戦をやっていたのだと思う』


都会に飲み込まれてしまわないように…
俺たちはここにいると叫んでいるかのように…


【らせん階段】
アルバムのコンセプトを示すとされた1曲目

見えない明日を手さぐりで…

傷つけることだけをただ覚えた僕は…

引き金の指のように体ひきつらせている

それでも

人生なんてそんな風に悪い旅じゃないはず

と歌った甲斐さん…23歳だったんですよね


【黒い夏】と【新宿】

どちらも照和でのライブで演奏された曲

【東京の一夜】もアコギバージョンのライブでは
披露されたそうだけど

甲斐さんいわく…

【東京の一夜】は博多を歌ってるように見えて実はそうじゃない

照和ライブの選曲をする時

【新宿】みたいに、いかにも東京を歌ってるような曲が

実は博多に向けて歌ってたんだということに気がついた

そんな曲を中心に選んだんだと…

【新宿】は映画のオープニングを飾り、予告編にも使われていた

奥さんいわく…

当時の甲斐さんは
毎晩のように新宿、特にゴールデン街で飲んでたようだし

自称『60年代のしっぽ』の甲斐さんとしては
東京の中でも特別な街だったんじゃないかな?


【テレフォン・ノイローゼ】

奥さんが甲斐さんのあの声を最大限に生かしてると思った曲(笑)

特に2番のサビで
受話器越しに聞こえるかのような声は凶器なのだという(爆)

ROCKSのテレノイも相当キテるようだけど(笑)


【東京の一夜】は…その1他で触れておりますので…

【昨日鳴る鐘の音】

アルバムの中で最も重要とされたA面のラスト曲

奥さんによると

甲斐さんの恋愛中には
鐘の音が鳴ることがよくあるらしいよ(笑)

【放課後の並木道】では時計台の【ポップコーン…】では教会の…

ズシッとした重みのある曲調だけど
歌詞は決してネガティブではない

これが明日に立ち向かおうとする甲斐さんの思いだったんでしょうね


【やせた女のブルース】

甲斐バンドの後に照和からデビューされた『ラムフライ』の
【フライのブルース】のカバー曲

収録の意図は不明ながら(汗)
歌詞カードの片隅に

たくさんの曲を入れたかった必要上…と断り書きがされている


【あの日からの便り】

アマチュア時代に書かれた【便り】と同曲
一時期だけど【7月の便り】と題されたことがあったらしい


【悪いうわさ】も前述の通りです

【ゆきずりの風】

アルバムのラスト曲…というより
【ガラスの動物園のテーマ】と呼応させたエピローグかな?


ちなみにこのアルバムには
ギターに田中一郎さん
ギターとピアノに豊島修一さんが参加されている


さて、お気づきの方もいらっしゃるでしょうが
【男と女のいる舗道】はまた後日に…
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ガラスの動物園その2

2013-01-29 19:35:32 | 日記
7年間つき合った彼女が
甲斐さんの贈った指環を返して博多に帰った後

甲斐さんはその指環をハンカチに包んで川に投げ捨てたそうだ

そして、絶対この道で成功してやると心に誓ったという


余談ですが…

石橋凌さんが当時の交際相手を連れて上京された時

甲斐さんが『そんな覚悟じゃ…』と話して以来
疎遠になってしまったらしい(苦笑)


それはさておき…

個人的な心情とは別に曲作りに関して
【裏切りの街角】を書いた後

甲斐さんはご自身の『時代のつかみ方』というか

そういう直感が間違っていないと感じて
【裏切り…】のヒットで実証できたと思ったそうだ


事務所やレコード会社からは
二匹目のドジョウを期待されていたけど

甲斐さんいわく…

この思い込みや気負いが
【かりそめのスウィング】になだれ込んでコケさせた


また余談ですが…

【HERO】のヒットの後に【感触】を書いたのは
この時の経験によるものらしい

でも甲斐さんは
【感触】が1位じゃないことに不満だったようで

NHKのMさんに

また今度も1位を取らなければ…と思わずに

全部の曲の中で13位なんだと
受け取ればいいと言われ納得したという


当時の甲斐バンドとしての活動は

テレビ出演を止めて、アルバムに力を入れ
そのアルバムを引っ提げてツアーに繰り出す

という方向に向かっていたようだ

【裏切り…】のヒット後、名前は知れ渡ったとしても

この先ずっと聴きたいと思って貰えるか?

これから先も何かをやり続けるバンドだと
未来を期待させるものを伝えてきたか?

『ガラスの動物園』のレコーディングにあたって

甲斐さんいわく…

6ヶ月間『甲斐バンド』っていう商品と4人で格闘した


田家秀樹さんによると

このアルバム全編に流れるテーマは
都会の光と影の中に繰り広げられる愛
栄光、挫折と裏切りのドラマ


甲斐さんいわく…

個々の男女のドラマを集めれば

都会という名の動物園になっているというコンセプト

『エンターテイメントを意識しだした頃でもあり

どんな人にも聴いて貰える歌

広い視野を持ったアルバムを作ろうと気負っていた』


『アルバムのイメージは掴んでいても
実際にそれを形にしていく作業が思うように行かず

イラついてもいたし、メンバーとも派手にぶつかった』


スタジオのロビーで曲作りをしている甲斐さん

それを待つ間に『悪いなぁ』と思いつつ
マイクのスポンジと傘で野球を始めたメンバーとスタッフ(笑)

気がつくと
いつの間にか甲斐さんも野球に参加していたらしい(爆)


そうかと思えば
【悪いうわさ】のレコーディング中に

甲斐さんがスタジオで大森さんに椅子を投げつけたという

奥さんいわく…

ラジオで聴いてビックリした
甲斐さんは
自分も大森さんも運動神経が良いからって笑ってたけどね

甲斐さんが少し逸らして投げて
大森さんが少し動いて避けたらしいよ


それから数年後に大森さんが

【悪いうわさ】をレコーディングする時
指を切って血を流しながらプレイした

あの情熱はいつまでも持ち続けていたいと話しておられたそうだ
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