虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

仏教のでてくる映画

2004年04月24日 | 映画の話題
禅のお坊さんではあるが、普通の会社で働いている方とのお話。

仏教の出てくる洋画についてお話したのでちょっとご紹介。
・リトル・ブッダ
 セクシャルな表現が目についた。終わりがはっきりしたキリスト教的な直線的運命論でなく、西洋人が好きなリーインカーネーション(転生)の「円的」世界観のお話。でもそんなもの絶対に信じてないといわんばかりの情緒的なラスト。
 確かに英語訳のお経はわかりやすい。

・さらば冬のかもめ
 途中でなぜか仏教集会がでてくる。なんだか訳わからない現実逃避、思考停止の象徴としての位置付けのよう。

・セブン・イヤーズ・イン・チベット
 実話だそうだが、ありがちな「イースト・ミーツ・ウェスト」もの(西洋の優れた文明をもって後進国教化しようとするが、逆に後進国の精神性に教えられる)の構成が見て取れる。悪い映画ではないが。

・永平寺
 フランスのドキュメンタリ。もろに西洋人の見た仏教。仏映画特有の音の無い間と常に宇宙を思いながら激しい肉体いじめで精神の浄化を図る…みたいな。不思議にリーフェンシュタールの「民族の祭典」的な演出も見られる。

面白かったです。
「永平寺」見たい!
「さらば冬のかもめ」これはジャック・ニコルソンが珍しくいいヤツ、って感じで好きな映画です。ラストがちょっと切なくてジンときました。見たくなりました。

 で、わたくしは「MONZEN」見てね、と言っちゃいました。感想が楽しみ。あ、それと大映の「釈迦」はやはり迷作との評価でした。

最新の画像もっと見る